〔PHOTO〕立木義浩
# AD special

ラガヴーリンのオフィシャルボトルはすべて買っています。

タリスカー・ゴールデンアワー第14回(後編)

提供:MHD

⇒前編【自衛隊パイロットとシングルモルトの意外な関係

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

ボブ: それでは、藤堂さんのお好きなラガヴーリンに参りましょうか。これは5月22日に発売されたラガヴーリン8年です。

藤堂: おお! 今年発売されるという噂のラガヴーリン8年ですね。

ボブ: はい。今日はラガヴーリンラバーの藤堂さんに誰よりも早く飲んでいただこうと思い用意いたしました。

藤堂: ありがとうございます!

シマジ: 藤堂さんはいつもはストレートで飲んでいるんですか?

藤堂: いえ、少しずつ加水しながら飲んでいます。

シマジ: そうしたほうが喉の粘膜に優しいですよ。それじゃあボブ、エアレーターで加水して飲もう。

藤堂: う~ん、やっぱり香りがいいですね。しかもパワフルさがあります。

ヒノ: 以前にも訊いたかもしれませんが、どうしてラガヴーリンは16年より12年のほう値段が高いんですか。

ボブ: 熟成中というか、蒸留したての若いラガヴーリンは、結構重たくてオイリーな性質なので、平均16年ぐらいかけないと雑味がなくならないんですね。ただ、ときどき、8年とか12年で、そのオイリーさがうまい具合になくなる優秀なカスクがあったりするんですよ。

シマジ: やっぱりそれはエリートのカスクなんでしょうね。同じ8年でも選ばれない8年もあるんだから。

ボブ: ありますね。この子はまだまだだからもうちょっとおいておこう、って感じですかね。

藤堂: そういう未熟なカスクはもうすこし寝かせて16年に回すんですね。

ボブ: ザックリいうとそういうことになります。

藤堂: 8年でも、やっぱりラガヴーリン独特の獸臭を感じますね。

シマジ: まさに「クマの抱擁」ですね。たしかマイケル・ジャクソンが『モルトウィスキー・コンパニオン』でラガヴーリン16年のフィニッシュについて、「クマの抱擁のよう」と書いていましたよね。

藤堂: はい、そうです。マイケル・ジャクソンの数ある表現のなかで、「クマの抱擁」と書いてあるのはラガヴーリン16年しかないはずです。

シマジ: わたしもはじめてあそこを読んだとき、わたしのウイスキーの師匠でもあり、『モルトウィスキー・コンパニオン』の翻訳者である山岡秀雄さんに電話して訊きました。

「まさかマイケルが本当にクマと抱擁したわけではないですよね」と尋ねたら、「獣臭のことをオーバーに表現したかっただけでしょう」と笑っていましたね。

藤堂: じつはわたしは福井県出身なんですが、父の知り合いに狩猟免許を持っている方がいまして、よくイノシシやシカやクマの肉を分けてくださって、子供のときから食べていました。だから、血抜きした状態のクマ肉の、あのなんともいえない獣臭を懐かしく思い出しました。

ヒノ: シマジさんもヒグマは嫌と言うほど召し上がっていますよね。やっぱりラガヴーリンはお好きですか。

シマジ: 好きだよ。今年発売されたディアジオスペシャルリリース2017-2018のラガヴーリン12年は、ボブとテイスティングボトルで飲んだけど、あれは近年にない出色な出来だと思ったね。6本は買う予定です。

ボブ: まいどありがとうございます。

この強烈な個性を知らずしてシングルモルトは語れない
ラガヴーリン 8年(LAGAVULIN 8 YEARS)

アイラ島のラガヴーリン湾に面した、絵画のように美しい蒸留所で作られるシングルモルト。情熱的、スモーキー、豊かな香味で、多くの愛好家からアイラモルトの決定版と評価されています。