ハーバード、イェール、国内大学でも必須!「英語を書く力」の学び方

五感を刺激するストーリーブック学習法
三石 郷史 プロフィール

サマリーを書けるようになることを目指す

このようにストーリーブックを読むことで、英語を書く力の基礎力は身につけることができる。さらに書くことを実践することで、ライティング力を上げていける。

英語圏では、書く力を身につける際に、読んだもののサマリーを書くことが重要視されている。これは、一流の書き手である物語の著者がどのような表現を使って、自分の言いたいことを表現しているかを知り、それを真似ることで、書く力を養うことができるからだ。

要約力はライティングの基礎であるのと同時に、実用的な能力でもある。例えば、大学に行って英語の授業のノートを取るのにもサマリー力が必要だし、聞いたことを端的に表現する要約力もサマリーを書くことで養われる。さらに言うと、TOEFL iBTのWritingは2問中1問がサマリー問題である。

 

突然サマリーを書けと言われると面食らってしまうが、我々の塾では英検4〜5級相当レベルの『Frog and Toad』くらいの簡単な本を使って、1つの章を5文くらいの英文にすることから始めさせ、英語力が上がっていくにつれてより難しい本の要約を書かせるようにしている。

要約のアクティビティを通じて、自分で簡単な文を作れるようになると、それを使って自分のオリジナルな言いたいことを言えるようになってくる。

ただ、当然英語を書き始めたころは文法的にも、用法的にも間違った使い方をしがちである。このときに、英語力の高い指導者に恵まれて、質の高いフィードバックを得て、書き直しをしていく生徒は順調に英語力を上げていく。逆に書きっぱなしにしていては自分の英語力を超えてライティング力を伸ばしていくことができない。

キャタルでは、英語力の高いバイリンガル、もしくは海外のネイティブスピーカーからフィードバックを受けられることが、生徒の英語力向上に大きく貢献している。

キャタル独自のオンライン・フィードバックのシステム/筆者提供

4技能試験を新たな教育格差の源にしないために

4技能試験は、大学が国際化される中で必要な英語力を高校までに身に着けておく必要性に目を覚まさせるという意味では、とても大きな意義がある変革であると思う。

一方で、質の高いフィードバックを受けられる恵まれた生徒と、そうでない生徒との差が大きく出てしまうという意味では、新しい教育格差の原因にもなりかねないと言えるだろう。

国内のトップ校やアメリカの大学を目指せるような学習環境を、全国で整えていくためには、学校の教師に依存しなくても生徒たちが質の高いフィードバックを受けられるような仕組みを作っていかなければいけない。

そのために学校の教師の果たすべき役割は、授業中にいかにティーチングではなく、コーチングにフォーカスをしていくか。そして、生徒のアウトプットを添削できるような人材や仕組みを取り入れていくかだと考える。

未来の日本を背負う子どもたちの英語力は、やはり我々大人の世代ができることをしっかりと見極め、生徒にとってのベストを提供することだろう。