Photo by Gettyimages
# 地下経済

リフレ、お散歩、裏オプ…進化する「JKビジネス」の巨大な市場規模

男の欲望に支えられた巨大マーケット

前回、<酒池肉林の「大人なパーティー」参加するだけでも犯罪になるのか>で、「地下経済」の一角を占める性風俗産業の最新事情を紹介してくれた門倉貴史氏。今回も、『日本の「地下経済」最新白書』の記述をもとに、社会問題化する「JK(女子高生)ビジネス」の実態や市場規模を明かす。

リフレ、お散歩...、進化する「JKビジネス」

「JKビジネス」が社会問題化している。耳慣れない方もいるかと思うが、「JKビジネス」というのは、女子高生が男性客に接客サービスを提供するビジネスのことだ。JKは女子高生(Joshi Kosei)の略語である。

警視庁は「JKビジネスとは女子高校生等であることを売りにして、見知らぬ男性と会話や占い、ゲームなどをする、飲食しながら会話やゲームをする、散歩をする、個室でマッサージや添い寝をするなどしてお金をもらう仕事」と定義している。

2013年頃から世間一般に広く知られるようになった言葉で、2014年には、ユーキャン「新語・流行語大賞」にもノミネートされた。

「JKビジネス」の始まりは、06年頃、東京の秋葉原に登場した「JKリフレ」だったと言われる。「JKリフレ」というのは、従業員の女子高生が、個室で手や足裏マッサージなどの簡易マッサージを提供するビジネス。「リフレ」はリフレクソロジーの略語である。30分4000円、指名料1000円といった料金体系になっている。

「JKリフレ」は女子高生との会話を楽しみながらマッサージを受けられるということで30代から50代の男性客の間で大人気となり、需要が急速に拡大していった。

「JKリフレ」は秋葉原だけでなく、新宿や池袋、渋谷などにも広がっていった。ただ、一部の「JKリフレ」では、男性客からの誘いを断り切れず、女子高生が男性客に性的なサービスまで提供するようになり、これが社会問題化するようになった。

客のことをうっとうしいと思いながらも、お金を稼ぐために、自らの意思で性的なサービスを提供する女子高生もいた。こうした性的なサービスは、店のメニューにはないことから「裏オプション(裏オプ)」と呼ばれる。

 

「JKリフレ」は風営法の「性風俗特殊営業」には該当しないため、風営法違反で店を摘発することはできない。そこで、警視庁は18歳未満の未成年による個室でのマッサージを、性的興奮を与える有害業務と位置づけて、2013年、「労働基準法違反」 によって「JKリフレ」の店を一斉摘発した。

この一斉摘発を契機に「JKリフレ」ブームは終焉を迎え、東京都内に80軒ほどあった「JKリフレ」の多くが姿を消すことになった。

しかし、「JKリフレ」ブームが終わっても、「JKビジネス」は形態を変えて進化を続けていった。新たに「JK見学クラブ」や「JK作業所」「JK撮影会」「JKお散歩」といった「JKビジネス」が登場するようになったのだ。

まず「JK見学クラブ」は、女子高生がマジックミラー越しに下着を見せる新型の「のぞき部屋」である。料金は30分3000円程度となっているが、気に入った女の子がいれば追加料金を払って指名し、目の前でスカートの中をのぞかせてもらうこともできる。

この「JK見学クラブ」でも、一部で過激な性的サービスの提供がなされていたため、警察はやはり労働基準法違反(危険有害業務への就業)の容疑で「JK見学クラブ」を相次いで摘発するようになった。