ついに始まった!「高級マンション」投げ売りから暴落の悲劇

逃げ遅れれば、あなたのマンションも…
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話題の「ムサコ」が危ない

具体的にどの地域が危ないのか。まず挙げられるのは、タワマンが林立したベイエリアだ。

「今後は実力以上に価格が高くなっているマンションは値下がりしていきます。オリンピックで選手村や競技会場が作られるため、バブルで高騰している江東区豊洲や中央区晴海のタワマンは要注意です。

オリンピックが終わると、選手村には2本のタワマンが残ります。これらが分譲されれば、このエリアが供給過剰になるのは確実です」(前出・榊氏)

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さらに人気の高い港区でも場所によっては暴落の危険性がある。

「それが芝浦や港南エリアです。最近このエリアにはタワマンがニョキニョキと建っていますが、もともとここは山手線の外側で、倉庫街だったところです。

環境がいいわけではないのに、港区というだけで中国人投資家たちが買って、値上がりしました。彼らはオリンピック前に売り抜けますので、今の値段を維持できないでしょう。

あとは不自然なほど供給過剰になっているのが、武蔵小杉です。タワマンが林立し、急激に人口が増えたために、インフラが追いついていない

。通勤ラッシュ時には駅の改札を抜けるまでに20分もかかるほど。そういう地域のマンションは時間をかけて値下がりしていく」(榊氏)

 

不動産ジャーナリストの山下和之氏は「不動産PER」という指標に注目して、今後の不動産価格の推移を分析する。

「これは地域のマンション価格の平均値を年間の賃料で割った数字です。不動産情報会社、東京カンテイが算出していて、マンションを購入して賃貸に出した場合、何年で回収できるかを示しています。

それによれば、回収に最も時間がかかるのは青山一丁目でPERは45.2倍。つまり、45年かからないと、元が取れない。首都圏の平均PERは24.49なので、明らかに割高です。これでは投資用マンションとしての魅力にも乏しく、買い手は敬遠しがちです。

麹町や浜松町など、高額物件が登場した駅の物件も高止まりしていて、これから評価額が下がる危険性が高い。

10位以内には練馬や鷺沼、不動前といった住宅地もランクインし、これら地域にある物件も注意が必要です。

マンションPERで上位ではありませんが、個人的に先行きが不安なのが目黒です。『ブリリアタワーズ目黒』が話題となり、目黒エリアの価格が全般的に上がりましたが、沸騰しすぎたきらいがあります」

現在の不動産価格は明らかに高すぎる。これから始まる大暴落の予兆はすでに見えた。東京五輪まであと802日。将来的に自宅マンションの売却を考えている人は、今すぐ動くべきだ。

「週刊現代」2018年5月26日号より