ついに始まった!「高級マンション」投げ売りから暴落の悲劇

逃げ遅れれば、あなたのマンションも…
週刊現代 プロフィール

中古物件も下がる

前述のように、1億円以上の物件を積極的に購入してきたのは、投資家たちだ。実際、3億1900万円で売りに出ている『パークコート赤坂檜町ザ・タワー』のオーナーは中国人投資家だ。

彼らは知っている。巷間言われている「東京五輪まで不動産価格が下がらない」なんて嘘っぱちだということを。

不動産ソリューションビジネスを手がけるオラガ総研代表の牧野知弘氏はこう分析する。

「東京五輪が近づくなかで、投資家層は『そろそろ投資の出口だ』と考えています。

日本は人口減少が続きますし、異常な低金利はこれまでのようには続かない。オリンピック以降の東京には、とくに明るい材料がありません。

『ブリリアタワーズ目黒』は昨年12月に完成するや、売り物が一気にズラッと出てしまった。購入した投資家が、相当に売り焦っているのではないでしょうか。

東京のマンション市場は、すでにピークアウトしていると思っています。オリンピックが頂点だと思えば、その前に売りたいというのが、投資家の考え。多くの投資家がそう考えれば、売り圧力が強くなり、当然、値段は下がります」

六本木・ミッドタウンの裏にある『プラウド六本木』も3億円以上の物件が新築未入居で2部屋売りに出されている。

しかも、この物件の目と鼻の先には『ブランズ六本木ザ・レジデンス』という、これまた億ションが建設中で、現在販売されている。

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都心は出物が少ないと言われていたが、そんなことはない。再開発によって、一等地にまとまった土地がどんどん出てくるのである。

言うまでもなく、新築物件の売れ行きも芳しくない。たとえば、『ロイヤルシーズン白金台』は昨年10月に完成し、すでに一部入居も始まっているが、3億9800万円の部屋をはじめ、複数戸が埋まっておらず、今も新規販売が継続中だ。

「この物件は施工がマイナーなディベロッパーのため、資産家から関心を持たれていないのでしょう。転売目的の購入者には地方の医者なども多く、彼らは現物を一度も見ないまま購入することが珍しくありません。

その場合はメジャーなブランドのマンションしか買いたがらない。中堅以下の建設会社は新築物件を抱えておく体力はなく、いずれ大幅な値下げを迫られる」(不動産関係者)

 

これまで値崩れがないとされてきた都心ですらこの有り様だ。他の地域の物件は推して知るべし。逃げ遅れれば、あなたのマンションもタダ同然になるかもしれない。

「郊外の新築物件も土地代と建築費の高騰で、値段が上がっています。ですが、一般サラリーマンの給与所得はさほど上がっておらず、新築物件が売れるわけでもない。

では、中古物件が高騰するかというと、そうでもありません。人口の最後のボリュームゾーンは団塊ジュニア世代ですが、彼らももう40代。50代に近づけば、新たにマンションを買うことはないでしょう。

それよりも下の世代は、いずれ値下がりするであろうマンションをそもそも購入するつもりがない人も多い。

一方で、団塊世代が亡くなり始めると、空き家が大量に供給される。需要が細り、供給が増えるので、いずれ『マンション大崩壊』が訪れるのは間違いありません。今はその序曲が聞こえてきた初期段階なのです」(前出・牧野氏)