ついに始まった!「高級マンション」投げ売りから暴落の悲劇

逃げ遅れれば、あなたのマンションも…
週刊現代 プロフィール

郊外の物件ならいざ知らず、千代田区や港区、中央区といった都心の一等地に建つ高級物件は、価値が下がらないとされてきた。売り物が少ないため、今後も値上がりするとまで言われてきた。

誰がババを引くか

だが、その物件に住むことなく転売で稼ぐ目的で値段を釣り上げることは所詮、マネーゲーム。すでに誰が最後にババを引くか、押し付けあう段階に入っている。

「いま不動産業界は『崖っぷち』にあり、いつ暴落してもおかしくない状況です。いまなら、まだ売り抜けられると考え、分譲価格よりも高値で売りに出しているのでしょうが、今後、不動産価格が現在よりも高くなると考えている人は少ない。

そうなると、せめて分譲時の価格で売れればいいとあきらめる人が増え、さらに価格は下がっていく。不動産価格が上がり始めた'13年の水準くらいにまで暴落するかもしれません」(榊氏)

 

事実、前出の『プレミスト六番町』の4億6000万円の部屋は分譲時と同額だし、それとは別の分譲時2億9900万円だった部屋ははじめ3億200万円で売りに出されていたが、買い手がつかず、つい先日、2億9300万円にディスカウントされた。

分譲時の価格より安い。売り主は1000万円単位の損を覚悟で、売りに出しているわけだ。

不動産情報サイト「マンションレビュー」を運営するグルーヴ・アール専務の仲根臣之介氏はこう話す。

「築1年以内の1億円以上のマンションで、最も売り物件が多かったのが、'17年7月に建築された『ザ・パークハウス西新宿タワー60』(全954戸)です。

延べ78戸もあり、今も売れ残っている物件は多い。これだけダブついているので、今後は値下げして売るしかないでしょう。

この1年くらいで転売目的でタワーマンションを購入した人は、なるべく早く売りたいと焦っている人が多くなっています。

今年2月に竣工した『パークコート赤坂檜町ザ・タワー』は分譲時1億9540万円だったのが3億1900万円と、約4割も高い価格で売りに出されていますが、この値段ではなかなか買い手はつかないでしょう。こういった物件は値下がり幅も大きくなる可能性があります」