SHOWROOM・前田裕二×成井五久実「人生365日を楽しみ抜く方法」

DeNA同期起業家対談②
前田裕二, 成井五久実

自分の人生がストーリーになるような生き方

前田:起業家って根源的なエネルギーというか、ある種の欲を持っていると強いと思うんですけど、成井さんの原動力ってなんですか?

成井:20代の時、私は自分が「何者か」になるために結果を出すって気持ちが強かったんですけど、最近心のベクトルが自分よりも「人のためになりたい」に変わってきていて。そこで“自分を生きる”ことが、他人の“生きる”につながるんだって気づいたんですよね。

社会からニーズを探すんじゃなくて、まずは自分が面白がってやる。それをみんなが面白がってくれて、ムーブメントになっていくと思うんです。自分の人生が、みんなが共感できるストーリーになるような生き方がしたいですね。

前田:僕も色々な経験をしてきて、逆境というか、当初不遇だなと思っていたことを「正当化する」ことが人生のテーマとしてありますね。それがエネルギーの源泉になっていて、大事にしたいことでもあります。

辛かった経験をバネにして、より高みを目指して努力して、結果を出すことによって、僕じゃない誰かに励ましを与えられると思っています。

撮影:浜村達也

成井:私も世のため、人のためになりたいと思っているんですけど、そのためにはまず”自分を生きる”ことが大事なのかなって気づいたんです。自分を生きるには、自分の感情にきちんと向き合わないといけない。

例えば今って、「悲しい、寂しい」という気持ちに不寛容な世の中だなって思うんですよ。ネットで不倫が叩かれますけど、「怒り」が表出していますよね。もし自分の夫が不倫していたとしたら、怒りもあるけどまず悲しい、不安って気持ちもあると思うんです。でも、そういう自分の本当の感情を通り越して表層の怒りだけが出てくる。

 

前田:確かに、ネット上には炎上とか、怒りのエネルギーも多いですよね。

成井:だから、もっと自分と向き合うってことをした方がいいんじゃないかと思うんです。“自分とつながる”って表現をしてるんですけど。やりたいことがわからないって人も、これをやってみるといいと思います。例えば、知識を得るためにビジネスセミナーに行くことは大切だと思いますが、セミナーに行くこと自体を目的にするのではなく、そのセミナーで自分が何を感じたか文章化してノートに書いてみるとか。

外部の刺激はすべて自分を見つめるツールでしかないと思います。これは楽しい、嬉しいとか、これは悲しい、辛いとか感情を軸にして自己分析してみると、やりたいことが見えてきます。極論を言うと、やりたいことは外にはないんです。自分の中に見つけるしかない。

そうして自分と向き合ってみると、相手の気持ちもわかるようになるから、他人に優しくできるようになる。それでサポーターが増えて、やりたいことをみんなで実現できるようになる、というスパイラルを目指したいと思います。