SHOWROOM・前田裕二×成井五久実「人生365日を楽しみ抜く方法」

DeNA同期起業家対談②
前田裕二, 成井五久実

30代、40代でも起業できる?

前田:よく、起業は何歳までにやるべきか、とも聞かれます。正直、何歳でもできると思うんですけど、でも早いほうがいいかな、とも思う。

成井:確かに、若い時のほうが頑張る力はあるかな。肉体的にも。

前田:『お金2.0』の著者で、メタップス代表の佐藤航陽さんが、寿命には2種類あるって言っていて。体の寿命と心の寿命なんですけど、なるほどなと思いました。体の寿命は年齢に比例するけれど、心の寿命は年齢とは関係ない。20代にして心の寿命が尽きてしまった人もいるし、中には秋元康さんみたいに、心の寿命が全然衰えない人もいます。

6000曲も書いてきて、よく心の燃料がなくならないな、と。でも、僕は今30歳ですけど、体は元気でも、あと何年今と同じくらいの心の熱量を持って働けるかはわからない、という危機感を常に持っているんです。だから、今のうちに勝負しておかないと。

人生のフェーズによって、仕事より大事なものができてしかるべきだし、それは素敵な人生だと思うけど、仕事という観点から切り出してみると、そうした人が仕事に狂気的に向き合っている人に勝てるかはわからない。

成井:なるほど。若いほうが精神的にも色々乗り越えられる、というのはありますよね。

 

前田:そうそう。困難は成長のための燃料だから、若いうちに成長の因子になるような困難を経験したほうがいいのかなと思いますね。よく「前田さんは小さい時に両親を亡くしていて、苦しかったからモチベーションが高いよね」って言われるんだけど、そういう困難を疑似的に作ることはできる。この2つの観点から、僕は若いうちに起業したほうがいいと思っています。

成井:何歳でも挑戦できるという点では、私は最近、母と一緒に起業しようかなと考えていて。母は福島で臨床心理士をしていて、震災後は被災者の心のケアをしているんです。今後、震災はまた絶対に起こるから、母親のスキルを動画に残し、有事の際に心のケアの方法を検索した時に引っ掛かるメディアを作るとか。できることはたくさんあるな、と。

何かをやりたいという思いを持っている人はたくさんいますが、「起業する」というと難しく感じる人も多いですよね。そういう時は、「誰かの夢を叶えてあげる」という考え方もあります。

経営者には「自分のやりたいことをして自己実現する人」と「誰かのやりたいことを手伝って自己実現する人」の2種類いると思うんです。「人生100年」といわれる世の中だから、母の次は、未来の旦那さん、そして子どもと一緒に起業をしてみる、とか年齢の垣根なく、長いスパンで新しいことをやり続けられたらいいなと思っています。