愛し合っていると「手をつなぐだけ」で脳波が同期! 米大学が確認

痛みを軽減する効果も

「なぜ痛みがやわらぐのか」は今後の研究課題

今回の研究では、脳波の同期と痛み軽減の因果関係、つまり、脳波が同期することでなぜ痛みが抑えられるのかについては明らかになっていません。

しかし、タッチングが相手に対する感情移入を伴うこと、また自分自身が痛みを感じるときと他者の痛みに共感するときとで脳の同じ領域が活性化するという別の研究結果などと合わせて考えると、両者が互いに関係していることは理にかなっていると言えそうです。

 

研究グループでは今後、同性間カップルや被験者同士が近しい関係でない場合などについても同様の実験を行い、手をつなぐことで得られる効果についてさらなる研究を進めていくとしています。

参考までに、発表会などで同じ内容の話を聴いている聴衆同士や、スムーズに会話を進めている話者と聞き手の間などでも、脳波の同期が現れることが知られています。プリンストン大学のUri Hasson教授がこのことについてTEDで講演した動画(https://www.ted.com/talks/uri_hasson_this_is_your_brain_on_communication?language=ja)が公開されていますので、興味のある方はご覧になってみてください。(文/くまむん)

カップル
感情移入の深いカップルほど脳波の同期レベルも高いことがわかった photo by iStock

【参考】
Brain-to-brain coupling during handholding is associated with pain reduction
The role of touch in regulating inter-partner physiological coupling during empathy for pain
Inter-Brain Synchronization during Social Interaction
Speaker?listener neural coupling underlies successful communication
Holding hands can sync brainwaves, ease pain, study shows
Holding hands to comfort loved ones does help reduce pain, US study shows
He’s not just saying he feels her pain?he really is

文・くまむん

昼間はサラリーマンをしています。学生時代は表面物性の研究をしていましたが、現職は科学とはだいぶ離れた仕事に落ち着いてしまいました。「趣味はサイエンス」と言えるほどには、科学が好きです。Lab-Onで、海外の研究に関するニュースを中心に書いています。

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