大きな病院を選ぶなら、絶対確認したい「3つのポイント」

かしこい患者になるために(3)
杉田 玲夢 プロフィール

病院の実績の見極め方

病院の実績はどのように調べればよいのか。

病院のホームページ、病院検索サイト、ランキング本・雑誌などの情報源別に、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1. 病院のホームページ

病院のホームページは情報は正確なのですが、医師が自ら書いていることも多いので、単語や表現が非常に専門的なことがしばしばあります。

たとえば、「実績としてPTCA年間76例」などと書かれている場合がありますが、ここから何がどの程度なのかを理解するのは難しいでしょう。

また、ホームページの更新頻度や情報量は、病院の事務職員や医師のやる気次第なので、数年前から更新されていないこともあります。さらに、記載の仕方が病院によってバラバラで、病院ごとに実績を比較するのも困難です。

すでに行く病院はなんとなく決めていて、近所に2つある病院のうちどちらに行こうか迷っているような時は、病院のホームページを見ればよいでしょう。逆に幅広くいろんな病院を比較したければ、ホームページは向いていません。

 

2. 病院の検索サイト

病院の実績を比較するには、病院の検索サイトが役立ちます。

病院の検索サイトは、国が300ほどの病気や治療法に関して、病院から年間の入院患者数と入院日数を報告してもらったデータ(DPCデータ)を元に作られています。

データのフォーマットが病院間でそろっているので、複数の病院の実績を比較することが簡単にできるわけです。

ただ、これにも欠点はあって、データが入院患者に限られているので、入院が必要ないような病気に関しては使えません。

また、データがカバーしているのは全病院の5〜6割程度。かなり有名な病院であってもそもそもデータとして存在しないことがあります。「胃がん」を「胃の悪性腫瘍」と書くなど、少々表現がかたくて読みづらいのも難点です。

このように完全ではないものの、ほとんどのがんや手術が必要となるような病気に関してはデータがあるので、見てみるとよいでしょう。

3. ランキング本・雑誌

病院のランキング本や病院特集をした雑誌も、重要な情報源になります。がんに絞ったものや、手術実績に絞ったもの、医師のインタビューに力を入れているものなど、それぞれ少しずつ特徴がちがいます。

ランキングの付け方も様々ですが、病院ごとの実績(手術数、患者数)に基いたランキングが主流です。ランキングの根拠になるデータは、出版社が各病院にアンケートを送付して、病気ごとに実績データを記載してもらうことで集めています。

こちらの良い点は、上記の2つと違い、患者さんにとって圧倒的にわかりやすいことです。病名の表記も平易で、治療法に関しても前提知識がなくても理解することができます。

問題点は、アンケートに回答のあった病院しか載らないため、先ほどのDPCデータと同様に、カバーされている病院が一部に限られてしまう点です。そのため、実際は実績がある病院であっても、アンケートに答えていないがために、ランキングに掲載されない、という場合があります。

これらの特徴を踏まえて、病院の実績を知るために何をすべきか。

順序としては、まずランキング本や雑誌にあたりましょう。自分の病気や希望する治療法が載っている場合には、それを用いて疾患の知識を身につけつつ、近くで実績のある病院を調べます。

ランキング本や雑誌に載っていなければ、病院検索サイトを見てみましょう。その場合もある程度の知識が必要なので、ウェブ上で事前に自分の病気に関して調べておきましょう。

よさそうな病院を2つ、3つ見つけたら、病院のホームページに飛んで、該当する診療科のページを確認して、雰囲気を掴んで、どこに行くか決めましょう。

病院側も自信のある治療法や疾患に関しては、サイト上で押し出していますので、なんとなく大丈夫そうだなという印象を持てると思います。