長生きしたければお酒は1日1杯まで…?60万人調査でわかった事実

酒は百薬の長だけれども
マイク ストッベ プロフィール

一方米国では、100グラムのアルコールは、ビールなら12オンス(355ミリリットル)缶で7本、ワインでは5オンス(148ミリリットル)のグラスで7杯、ラムやジンなどの蒸留酒では1.5オンス(44ミリリットル)のショットグラスで7杯に含まれるアルコールと同等だ。

各種のアルコール飲料
  アルコール飲料1杯に何グラムのアルコールが含まれるかは国によって違いがある(image by iStock) 

飲酒量の多いグループでは、少ないグループと比べて、脳卒中や心不全、その他の病気のリスクが高かった。研究グループによれば、この結果は、アルコールが血圧を上昇させ、コレステロール値を変化させる可能性があることをある程度反映しているかもしれないという。

注目すべき点は、飲酒量の多いグループでは心臓発作が起こりにくかったことだ。しかし、今回の研究の筆頭著者であるケンブリッジ大学のアンジェラ・ウッド博士は、脳卒中や他の心臓疾患のリスク増加との比較として考えれば、週に7杯を上回る飲酒はデメリットのほうが大きいと述べている。

 

他の研究と同様、この研究にも不十分な面はある。この研究は、原因と結果について確固たる結論を出せるような設計にはなっていない。また過去の研究を統合して用いる研究は、十分な類似性がなければ問題になる場合がある。ただし今回の研究は、この障害を乗り越えて、比較可能なデータをうまく統合しているようにみえると、ジャーニガン氏は述べている。

また研究チームは、参加者が最初の段階で自己申告した飲酒量に頼っており、多くの人々が実際の飲酒量を過小に報告する可能性を認めている。さらに今回の研究では、参加者の飲酒習慣の変化については調査していない。

ニューヨークのロウアー・マンハッタンにあるバー「オハラズ・レストラン・アンド・パブ(O'Hara's Restaurant and Pub)」の客は、この研究やそのアドバイスを気にしなかった。ズーリ州セントルイスから来ているショーン・フリーマンは、自分が飲む量は、気分や、その後運転するかどうかといった他の要素で決まるという。

フィンランドからの旅行者であるヤウッシ・ルオツァライネンは、家に小さな子どもが2人いるのでめったに酒は飲まないという。

「それで問題解決ですよ」

子どものいる食卓イメージ
  レストラン・アンド・パブの客には、小さな子どもがいるため家で酒はほとんど飲まないという人も(photo by iStock) 

(ニューヨーク発AP 翻訳/熊谷玲美)