危険物質まみれのものも…!日本の「白髪染め」は危ないかもしれない

海外では使用禁止の成分も使われていた
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表示義務がない成分も

暴飲暴食もしていないのに、健康診断で肝機能の数値が悪くなった――。そう感じたら、長年続けてきた白髪染めが、予想だにしない原因になっているかもしれない。

そもそも、なぜこれほどまでに危険な物質が使われているにもかかわらず、白髪染めは規制されることなく市販され続けているのか。

日本化粧品工業連合会によると、ヘアカラー剤は医薬品医療機器等法のうえでは「医薬部外品」または「化粧品」に分類されるものがほとんどだ。

ヘアカラー剤のタイプによってどちらの分類に入るかは変わるが、店頭で購入できる白髪染めには両方のタイプが存在する。

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人体に一定の改善効果をもたらすとされる「医薬部外品」は、その効果をパッケージに謳うことができる一方、安定剤や防腐剤など、商品の品質を維持する「キャリーオーバー成分」については、表示の義務がない。

そのため、どのような危険が潜んでいるか、パッケージを見ただけでは消費者にはわからないのだ。

また、「化粧品」に分類されるものには、使用が禁止されている成分が、冒頭のホルマリンも含めて30種類ある。それでも数は少ないほうで、たとえばEUでは1300種類を超える成分が禁忌とされている。

これらの理由から、海外では認められていないような成分も問題がないかのように添加でき、普通に販売されているわけである。

 

これまで見てきたように、市販の染毛剤は強烈な毒性を持つものだが、どうしても白髪が気になってしまう、という人にいい方法はないだろうか。

前出・板羽氏が薦めるのは「お歯黒式白髪染め」である。

「正式には非酸化染毛剤と言います。一般的なヘアカラー剤は過酸化水素水などの強力な薬剤を組み合わせ、酸化反応を起こすことによって発色させる。

一方、『お歯黒式』は鉄剤とポリフェノールを反応させて色を付けるため、はるかに健康へのリスクは低くなるものです。脱色効果はありませんが、そのぶん髪には優しく、白髪染めにはもってこいの方式です」

種類は少ないが、市販のものには非酸化染毛剤である旨がパッケージに書いてある。

また、このお歯黒式のほかにも、天然の植物を使った「ヘナカラー」や、トリートメント感覚で塗布し、徐々に黒く染めていく「カラートリートメント」といった方法があり、これらは身体への健康リスクが一般的な酸化染毛剤よりも少ないと考えられている。

染色までに時間がかかるのがネックだが、身体のためを思えばこれらの方式を検討したい。

身だしなみはいくつになっても整えていたいものだが、それが原因で身体を壊すようなことがあっては、元も子もない。

「週刊現代」2018年5月5日・12日合併号より