危険物質まみれのものも…!日本の「白髪染め」は危ないかもしれない

海外では使用禁止の成分も使われていた
週刊現代 プロフィール

長く使うからこそ怖い

白髪染めに当たり前のように使われていながら、身体に深刻な影響を与える化学物質のひとつが、「パラフェニレンジアミン」というものだ。聞きなれない名前だが、薬剤を塗布後、黒く発色させるために必要なものだ。

「パラフェニレンジアミンはアレルギー反応で頭皮がかぶれたりするだけではありません。強い発がん性があるうえに、骨髄などに深刻な障害を与えることが明らかになっています。

ジアミン系の薬剤は、'91年にフィンランドで使用が禁止されたのを皮切りに、世界各国で使用禁止の流れが広がりました。ところが、日本ではこの物質がいまだに白髪染めに使われています」(坂部氏)

 

パラフェニレンジアミンは、血液中のヘモグロビンを「メトヘモグロビン」に換える働きを持つ。

メトヘモグロビンはいわば運動能力を失ったヘモグロビンで、この血中濃度が高まると、血尿などの症状が表れる。腎臓病や血液疾患のある人が白髪染めの使用を禁じられているのはそのためだ。

パラフェニレンジアミンだけでなく、アンモニア水や過酸化水素水も白髪染めに含まれる場合が多いが、これらも同様に皮膚に触れるとアレルギー反応を起こす。その範囲は顔だけでなく首や足の裏にまでおよび、ひどい場合は大きく腫れることもある。

パラフェニレンジアミンにおいては、アナフィラキシー・ショックを起こし、血管性浮腫や呼吸困難やけいれんなど、重篤な症状が現れることもある。

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もちろんどのような症状が出るかは体質によるが、「たかが2ヵ月に一度の白髪染めで大げさだ」と気にせずにいると、痛い目に遭う。

白髪染めに含まれる危険な物質はこれだけではない。アニリン、ニトロベンゼンといった化学物質も非常に刺激が強く、肝臓疾患を引き起こす可能性があるとされている。

このことは隣国の中国でも問題になっているようだ。中華系のメディア『Apple Daily』が今年3月に伝えたところによると、50代の女性が息切れや黄疸といった症状を感じ、病院で診察を受けた結果、慢性の肝機能障害を患っていることがわかったという。そしてその原因が、彼女が10年前から続けていた白髪染めにあったのだ。