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京都人と名古屋人、ガチンコで口論したらこうなった

実は似た者同士…?

東京と大阪を尻目にアピールしまくりの名古屋と、そうはいかじと立ちはだかる京都。そこに住む人たちは相変わらず一筋縄ではいかない。日本を代表する「クセモノ」の両雄がいま、あいまみえる――。

じつは似た者同士

「あの人ってややこしくない?」

「そうそう、よくわからないけどなんだか苦手っていうかさあ」

「やっぱりあれかなぁ、名古屋の人だからかなぁ」――こんなありがたからぬ扱いを受けてしまいがちな名古屋人。

天下の信長、秀吉を輩出し、世界のトヨタを擁する由緒ある地。だが、他県民からは羨望のまなざしどころか「セコい」「何でもパクる」「見栄っ張り」と疎まれ嫌われる傾向にあった。

'16年に行われた全国8大都市(東京23区、札幌、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡)の「都市ブランド・イメージ調査」でも、〝最も魅力に欠ける都市〟で不名誉な1位を獲得したのはご承知のとおり。

これに対して危機感を持ったに違いない名古屋の方々は、「ほんなことあらすか」とばかりにイメージ回復を図ろうとした……であろうが、いまだに他地域からの「名古屋ぎらい」を払拭するには至っていない。

 

その一方で、名古屋人に負けず劣らず、なぜか敬遠されている土地がある。それは古都・京都。'15年に発売された『京都ぎらい』(著者・井上章一氏)はベストセラーに。

洛中に住む京都人だけが持つ「いやらしさ」「腹黒さ」を改めて感じ、やはり京都人とは仲良くなれそうにないと思った人も少なくない。

そんな「クセモノ」の両雄・京都人と名古屋人だが、近ごろお互いへの敵意をなぜか強めているという。

京都人が「名古屋なんて東京までの通過点。意識したこともありまへん」と鼻で笑うと、名古屋人は「これから開通するリニアは、名古屋は通るけどよ、京都は飛ばされとる」と皮肉たっぷりにやり返す。

そんな両者だが、じつは意外にも共通点が多い、似た者同士でもあるのだ。近親憎悪と言うべきか。

平安朝より日本の中枢として栄えていた京都。信長はもとより家康のゆかりも深い名古屋。任天堂など地元企業を多数構える京都に、名古屋は言わずもがなのトヨタの城下町。おばんざいにあんかけスパと地元グルメもきわめて個性的ときた。

そのためお互いに郷土愛が強く、よそ者を受けつけずプライドが高い。

そもそも名古屋が嫌われていることを世間が認識したきっかけは、タモリにある。

'80年代に「東京と大阪に挟まれて独特のコンプレックスがある」「エビフライをエビフリャーと呼ぶ」「ミャーミャーうるさい」とラジオやテレビで散々、面白おかしくからかったことで、世の名古屋ぎらいに火がついた。

名古屋の女性はド派手で、ブランド好きというイメージも定着している。「名古屋巻き」と呼ばれ一世を風靡した巻き髪の女性は、もうほとんどいないとはいえ、

「名古屋の人は、なんかダサいわ。名古屋城の金のシャチホコも金閣寺と比べたら下品やしなあ」(京都人)

さらに名古屋人は、しばしば見栄っ張りと揶揄される。「日本一」「日本初」という言葉が大好き。日本一の100m道路、日本一大きいマネキン人形「ナナちゃん」などなど。

世界最大の駅ビルとして名古屋駅のJRセントラルタワーズがギネスに登録されたときは名古屋中が歓喜した。'16年に認定が取り消されたが、名古屋人はいまだに世界一だと主張する。