「やっぱりケンさんは恰好エエねぇ~」
「ケンさん? 誰、それ?」
「高倉健さんだよ。まさか、知らないの?」
「知らな~い」
テレビに健さんが映っているのに彼女はお口ポカンであります。
「もしかして緒方拳も知らない?」
「知らないって。でもタムケンは知っているわよ」
「タムケン? はて……」
この2月に55歳年下で22歳のさっちゃんと結婚した私の新婚生活は冒頭のようにジェネレーション・ギャップの連続で頓珍漢な毎日なのです。
「社長、お久しぶりです。新婚生活はいかがですか?」
4月下旬に東京から、いつも私についての記事を書いてくれるライターのヨッシーが飛んできてくれました。
「今回はどんな用事ですか?」
「なんたって日本一の歳の差婚ですから実態を誰もが知りたいじゃないですか。新婚生活を覗きたいと思いましてね」
「覗きですか。ヨッシーにそんな趣味があるとは・・・」
苦笑するしかありません。どうやら新婚生活を冷やかしにきたらしいのです。
お蔭さまで16年12月に出版した『紀州のドン・ファン 4000人に30億円貢いだ男』は思わぬベストセラーとなりました。
「30億円貢いだ男」では私の生い立ちから始まって、コンドームの訪問販売などで資産を形成していった経緯について述べさせていただきました。それが思わぬヒットとなったために、先日、第二弾となる『紀州のドン・ファン野望篇 私が生涯現役でいられる理由』が出版されました。
今度の本では私がお付き合いをしたべっぴんさんとの関係などについて書かせていただいておりますので、お手に取っていただければ幸いです。
去る4月13日に私は喜寿を迎えることができました。
「社長おめでとうございます」
私が経営する酒類販売会社の従業員一同がお金を出し合った胡蝶蘭をプレゼントしてくれました。その他にも取引のある業者さんからも胡蝶蘭が届きまして、社長室はまるで高級クラブの開店祝いのような華やかな雰囲気になっております。私の若いカミさんのさっちゃんが座れば銀座や北新地みたいになりそうですが、従業員の厳しい目がありますので、さすがにそれは諦めました。
ダブルセブンの77歳ですが、気持ちは10代、20代でピタリと止まっていて毎日助平なことばかり考えている助平ジジイであります。
今年の2月8日に55歳年下のさっちゃんとゴールインをしたことは、皆さんもご承知かと思います。