GW後に起こる、新入社員の「もう会社辞めます」を回避する方法

いまどき新人のロジックとは?
北條 久美子 プロフィール

3「心が折れそう」新人へ

いまの上司の新人時代には「心が折れる」という言葉はありませんでした。「心がくじける」と言ったものです。「くじける」はダメージがあったときに、曲がってしなりますが折れることはありません。ですが、折れた心は戻すのに時間がかかります。

イラスト:白井匠
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新人がポキリと折れるのは、失敗して叱られたとき。でも、新人が失敗したら、上司はどうしたって叱らないわけにはいきません。叱るたびに心が折れられても困るので、ただただ上から叱るのではなく、少し言葉を添えてみてください。

「初めてなんだから失敗は新人にはつきもの」
「努力してからの失敗が許されるのは新人の特権」
「失敗から回復することで人は成長する(下図)」
「失敗して落ち込んだら、溜め込めずに誰かに話す(吐き出しだけでも有効)」

失敗からの成長は、筋トレと同じです。筋トレでは「超回復」といい、負荷を少しずつ増やしては休息をとり、筋力を向上します。

新人の失敗も、自分で「できない」と決めつけず、挑戦し続けることで成長できる、ということを踏まえておけば怖いものではありません。

 

4「入ってみたら違った」新人へ

現在の就活状況は超売り手市場といわれています。入社してもらうためにちやほやされた新人も少なくありません。ところが入ってみたら、何かと怒られるし、忙しくて自分の時間も持てない――そんなことを言い出す新人もいます。

彼らには、自分が入社するにあたってどれほどの人が時間と労力、お金を割いてきたかが想像できません。

・人事担当者が会社説明会や面接のために一生懸命準備した
・忙しい役員が面接のために時間を作った
・面接や内定・入社式、研修にも多くの諸経費がかかっている

恩着せがましくではなく、さりげなくそんなことを話して想像させてみるのもいいかもしれません。働く現場にいれば、その気持ちはきっと伝わります。

5「もっと頑張りたいのに」新人へ

「この会社でやりたいことがあるのにできない」「させてもらえない」――「10年早いわ!」という言葉はひとまず飲み込んで、まずは“新人”という独特な存在について伝えましょう。

一生に一度しかない新人という立場の価値は、なんといっても「爽やかさ」にあると思います。

職場に新人がきたというだけで、明らかに新しい風が吹くと思いませんか? 元気に挨拶されれば気持ちがいいし、積極的に学ぼうという姿勢を見るとこちらのやる気も出る、という声も聞きます。本人にその自覚はなくても、それは、すでにいるほかのメンバーには絶対にまねのできない大きな価値です。

できることが少ない、と悩む新人は、やる気はある証拠。いまできる最大で最高の仕事は何かを教えてあげてください。

イラスト:白井匠

社会に飛び出してまだ間もない社会人1年生たち。少しだけ想像力が及ばなかった、理解し合えなかった、言葉が足りなかった。そんなことで、会社を辞めてしまう新人は多くいます。お互いにできるだけコミュニケーションを重ね、ジェネレーションギャップを乗り越えて、いつかは「あのときはありがとうございました!」と言われる関係性を築きたいものです。

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