「空気を読む」あなたが英語が苦手になる究極の理由、教えます

英検も制覇する「ハーバード流」学習法
廣津留 真理 プロフィール

家庭でできるロジカル思考練習法

日本人の英語力を引き上げるには、日本語を変えるしかない。どうやらそう気がついた文部科学省の新学習指導要領では、2020年度より英語と日本語を連携して教える取り組みが行われることになっています。その一環として高校の国語教育に登場するのが「論理国語(仮称)」です。

その名の通り、論理国語が目指しているのは、グローバル社会でも通用する英語のような論理的エッセンスを日本語で養うこと。英語上達にも好影響を与えることと思われますが、高校生まで待つ必要はありません。

日本語で上手にできないことが、英語でうまくできるわけがありませんから、小さいお子さんにも、家庭の会話でロジカル思考に親しませておきましょう。簡単です。

 

ご家庭の食卓やリビングテーブルでの家族団欒のひとときに、「結論から先に言い、すぐに理由を2つ述べる」練習をします。楽しいテーマを選ぶのがコツです。

【例1:幼児~小学校低学年】

親御さん「夏休みにしたいことは何?」
お子さん「家族でおばあちゃんの家に行きたい。1つ目、長い休みにしかおばあちゃんに会えないから。2つ目、おばあちゃんが、とても喜んでくれるから」

【例2:小学校中学年・高学年】

親御さん「サッカーはまだ続けたい?」
お子さん「続けたい。理由は2つ。1つ目は、もうすぐ強いチームとの試合で、絶対に勝ちたいから。2つ目は、今のチームの仲間との友情を大切にしたいから」

「ケチをつけない」のが家庭教育のポイント

楽しいテーマを選ぶと、お子さんも目を輝かせて考えてくれるでしょう。ポイントは、時間を決めてポンポンポンと、リズムよく発言させること。考える時間15秒、発表45秒です。

終わったら「それはいい考えだね!」「よく分かるよ!」と、たくさん褒めてあげましょう。どんな答えでも、決してケチをつけないことが大事です。ケチをつけられた瞬間、お子さんはイヤになってしまいます。

ロジカルな思考に慣れない最初のうちは「う~ん、水族館も行きたいし、遊園地も行きたいし……」「そんなこと聞かれても、はっきり決められないよ」などという答えが返ってくるかもしれませんが、気にせずこの練習を続ければ、自然とロジカル思考が身についていきます。

もちろん日本語の曖昧さにもよいところはたくさんあり、実際、論理や主張にうんざりした英語圏の人間が日本に住みつく例を私もかなり見てきました。日本の伝統である曖昧さは、お子さんに小説や随筆などを多読させて、どんどん楽しんでもらいましょう。日本語独特の表現力も身につきます。

机で問題を解き、偏差値アップを目指すものだった勉強2.0は終わりました。「何か楽しいことないかな」、「誰もまだ考えてないアイディアは何だろう」、「当たり前のことをひっくり返したいな」と考えるのが、勉強3.0です。それが結果的に社会や人類に貢献できると、こんな素晴らしいことはありません。

その種は家庭で蒔かれ、育まれるものなのです。

子どもの学ぶ力を最大限に高めることができるのは家庭教育のみ! 廣津留さんの経験を踏まえた最強の教科書。英語単語の暗記法やロジカル思考法の鍛え方もさらに具体的にまとめてある一冊だ。刊行記念の特別授業はまた6月にも開催が予定されている。