ハーバードビジネススクールの学生たち。肌の色も年齢も出身国も多種多様だ Photo by Getty Images

「空気を読む」あなたが英語が苦手になる究極の理由、教えます

英検も制覇する「ハーバード流」学習法

日本人が英語を苦手な理由

「日本人が日本にいながらにして効率よく英語を身に付けるには『単語が9割』、これは間違いありません。では残りの1割は何でしょうか? それはズバリ、母語――日本語でのロジカルな思考力です。そこをクリアすることで、一気に英語は上達し、世界に通用する英語に近づくのです」

そう語るのは、大分県在住の廣津留真理さん。200冊の本を読んで独自に開発した家庭学習法で長女・すみれさんの能力が開花。すみれさんは公立校で塾にもいかずに現役でハーバード大学に進学。その手法を「ひろつるメソッド」として昇華し、家庭学習の助けとなるための英語塾を経営している。

6月上旬には、2019年度第一回の英語検定試験が控えている。英検を受験に採用する学校も増えてきており、受験者は増える一方だ。現代ビジネスでは「ひろつるメソッド」の要点を数回にわたりお伝えしてきたが、やはり「単語が9割」「単語の暗記をすべき」という廣津留さんの仰天の英語学習法にも、大きな反響があった。実際、廣津留さんの英語塾では小学生の英検3級、中学生の英検準2級、高校生の英検1級合格も珍しくない。

4月14日に著書『成功する家庭教育 最強の教科書』刊行記念に東京にて開催された廣津留さんの特別授業にも定員を大幅に上回る応募があり、急遽追加するもその300席が瞬時に満席となった。
その特別授業内で、「英語力を伸ばすのに単語の暗記以外では何をすればいいのか」という質問が多く寄せられたという。そこで、「単語の暗記」以外に大切なことをここにまとめてもらおう。

4月14日に開催された特別授業にて。申し込みが殺到したため会場を広い会場に変更し、2回予定だった授業を3回に増やした 写真/下井香織

空気を読む必要はあるのか

日本人の大半が感じる「英語苦手意識」の理由の一つは、普段使っている日本語の曖昧さにあります。そもそも、英語と日本語の使われるシチュエーションは対照的なのです。

日本語が使われる環境は、あえて言葉にしない行間を、阿吽の呼吸で相手に読んでもらい、察してもらうことが前提になっています。それができない人は、「空気が読めない(KY)」として、批判、糾弾されます。

 

一方、英語が使われるのは、異文化と多様性だらけのシチュエーション。国籍や人種による文化や習慣の違いの中で、いちいち空気を読むのは不可能です。

たとえば、お店に入って、「じゃあみんなとりあえずビールでいい?」と言うと、たいていの日本人は「OK!」と言い、あえて一杯目から自分の好みのドリンクを主張する人はなかなかいません。

ところが、英語が使われる場面では、「とりあえずビール」はありません。みんな、1杯目のドリンクを決めるのに20~30分かかっても気にしません。それぞれ、スタウトビール、ピルスナービール、ジンの種類はタンカレーでジントニック、梅酒のロック、イタリアのスパークリングワイン、などそれぞれが今飲みたいものを主張します。

主張しないとその場に存在しないと見なされる。そうなると自分のやりたいことは一切できない。その怖さが身にしみてわかっているのが英語を使う人々です。目立つと嫌われていじめられる。右を見て左を見て、数の多いほうに同調しておこう。発言すると目立つのでとりあえず当たり障りのない書類を作成して渡しておけばよい。これが日本人です。