通勤電車でZOZOTOWNかインスタしか見ない女子の精神構造

ストレス溜まるとゾゾる女たち
松本 愛 プロフィール

「ショッピングの女王」として名を馳せた作家の中村うさぎさんもおっしゃっていたとおり、どうやら「女の攻撃性は買い物に出る」らしい。昔から女子には、不安なことやむしゃくしゃすることがあると、衝動買いなど、普段はしないような買い方や買い物に走る傾向が少なからずあるように思う。

さらにアパレル業界のEC化が進んだことで、今では24時間365日、スマホさえあればどこからでも服が買えるようになった。ということは、ストレスの発散のために服を買う女子も増えているのではないだろうか?

 

精神科医の香山リカ氏は、「ネットショッピングでは、選ぶ、決める、買うというプロセスで自分が完全な主人公になれるのでストレス解消に向いています」という。「試着しなくてもいいので、(服が似合わない、サイズが合わないなどの)現実を見る必要がなく、理想の自分がその服を着ているところを想像できる」からネットショッピングはより気持ちが良いのだそうだ。

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また、買おうかどうしようか迷いに迷って、結局ポチるというその葛藤もショッピングに対する依存をより掻き立てるエッセンスとなる。なぜなら「緊張感の高まりと、その解放という落差が快感に繋がる」からだ。

もちろん、ネットショッピングというツールだけが女性の攻撃的な購買欲を煽っているわけではない。様々なモールやブランドがECサイトに凝らすあらゆる工夫もまた、女性の購買欲を刺激してやまない。

なぜ丸の内線OLはゾゾばかり見てるのか

中でも、先ほどからすでに何度か名前が出ているファッションECモールを代表するZOZOTOWN(株式会社スタートトゥデイ)がすごい。

ZOZOTOWNの勢いは、縮小傾向にあるアパレル市場において異例だ。取り扱いはなんと約6000ブランドに渡り、2017年の会社全体の売上高は552億円。17年8月には時価総額1兆円を突破しニュースとなった。

受託販売で在庫リスクを持たず、物流機能を引き受けることで他社と比べて高い受託手数料を実現するなど、B to Bのビジネスモデルが優れていることは有名だが、もちろん人気の秘密はそれだけではない。

丸の内線で通勤しているビジネスマンが「若い女子が電車内でZOZOTOWNかインスタしか見てない」と言っていたが、それほどまでに、ついうっかりゾゾってしまうのには理由がある。

まず単純にサイトが使いやすい。カテゴリーやフィルタリングの機能がシンプルでわかりやすく好感が持てる。

また、ファッションコーディネイト投稿サイト『WEAR』との連携もポイントだ。WEARは、同じく株式会社スタートトゥデイが運営し、一般人からモデルや俳優、ショップスタッフなどの700万枚以上のコーデ写真が投稿されている。

同じくファッションコーデ写真が楽しめる雑誌やインスタと大きく違うのが、購買への導線の巧みさだ。アイテムに付けられているタグを押せば、ZOZOTOWNで販売中なら購入ページに、そうじゃなくてもZOZOTOWN内に類似アイテムが探せるようになっている。

もちろん、ZOZOTOWN上の商品ページからもWEARのコーディネイト写真が見られるので、着こなしの参考になるし、写真のコーデが可愛ければ当然購買意欲はより高まる。