新社会人よ、3000万トクするために今すぐ株式投資を始めなさい

お金が溜まってから…では遅すぎる
加谷 珪一 プロフィール

必要なのは個別株を買う経験

では具体的にどのような投資がよいのだろうか。投資には様々な手法があり、その特徴もバラバラである。だが資産形成の王道は今も昔も株式というのが標準的な考え方である。

残念ながら日本はこれから人口が減少し、国内市場は縮小せざるを得ない。一方、世界経済は今後も成長が見込まれるので、投資対象はグローバル経済の恩恵を受ける企業にすべきである。

日本企業でもその条件に合致するなら問題ないが、そのような企業はあまり多くないというのが現実である。長期的な資産形成を本気で考えるなら、米国株も含めたグローバルな優良企業を対象にした方がよい。

さらに具体的なやり方として、株式を直接買うのか、投資信託を購入するのかという選択肢が出てくる。筆者は、若いうちは勉強期間ということなので、最初から投資信託にお任せというやり方はお勧めしない。日経平均などのインデックスに投資する低コストの投資信託もあるが、これももっと後になって考えればよい。

株価指数も結局のところ個別の株式の動きの積み上げで出来上がっている。

 

まずは株式というものがどう動き、配当がいくら得られるのか、皮膚感覚で理解できるようになって欲しい。平常時が続くなら、相場に対する皮膚感覚を持っていなくても何の問題もないのだが、非常事態が発生した時、相場感覚がない人はほぼ確実にパニックを起こす。

少々不謹慎な言い方かもしれないが、リーマンンショック発生時における世間の狼狽ぶりは、投資経験を積んだ人間からすると、滑稽ですらあったというのが正直な感想である。

最終的に投資信託をチョイスするにしても、個別株の動きを知らないと、どのようなポートフォリオが良いのか自身で判断することができない。最初のうちは、個別株をあえて積極的に購入するなど、投資というものに慣れてほしい。

最近はAI活用をうたったロボアドバイザー的なサービスも人気となっている。だが今のところこうしたサービスは、一般的なポートフォリオ理論に従って投資信託を選択しているだけであり、ちょっと勉強すれば自分で同じようなポートフォリオを構築することができる。

一方、手数料はしっかり取られてしまうので、長期になればなるほど、手数料の高さが重くのしかかってくる。とにかく時間がなく、多額の手数料をサービス会社に支払ってもよいと思える人なら割に合うかもしれないが、それ以外の人にはあまりお勧めできない。