5月10日 原子力潜水艦トライトンが初の潜航世界一周(1960年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1960年2月15日にニューヨーク沖から潜航を始めたアメリカの原子力潜水艦トライトンは、マゼラン船団の航路をなぞるようにして世界一周を達成し、この日、83日ぶりにアメリカ・デラウェア州沖で浮上しました。この83日9時間54分の連続潜航期間は現在でも破られていない世界記録で、母港に戻るまでに要した84日19時間8分も無寄港無補給航行の最長記録となっています。

83日間ものあいだ、海中で閉じ込められて生活するというのは、考えるだけで気が滅入りますよね。実際に、この航海のメンバーには心理学者が含まれており、閉鎖環境下での乗員の観察も目的のひとつでした。その結果、潜水期間が60日を過ぎたあたりから乗組員の士気が低下するということが明らかになったそうです。

原子力潜水艦トライトンウィキメディア・コモンズ  Wikimedia Commons(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ssn586.jpg?uselang=ja)より