西野ジャパンが残り2ヵ月で「勝つ方法」「勝てるメンツ」はこれだ

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小宮 良之 プロフィール

招集確実な選手はこの10名

5月14日に35名のワールドカップ予備登録メンバー、5月末にはさらに絞られ、メンバー23人が発表される。現時点で、予測は難しい。ただ、確定的な選手もいる。

GK 川島永嗣(メス、フランス)
DF 吉田麻也(サウサンプトン、イングランド)
DF 酒井宏樹(マルセイユ、フランス)
DF 長友佑都(ガラタサライ、トルコ)
MF 長谷部誠(フランクフルト、ドイツ)
MF 本田圭佑(パチューカ、メキシコ)
MF 香川真司(ドルトムント、ドイツ)
FW 岡崎慎司(レスター、イングランド)
FW 乾貴士(エイバル、スペイン)
FW 大迫勇也(ケルン、ドイツ)

 

この「海外組」10人が23人のメンバーから外れることは、現状、ケガを除けば考えづらい。香川はケガ明けでコンディション次第だが、原則的に言えば、彼らを中心に有効なプレーをどう生み出すか——それに即したチーム編成になる。

中でも、長谷部は戦術的なバランサーとしてキーマンになるだろう。

周りの選手を補完し、チームを有機的に動かすセンスは白眉。スペースやタイミングを支配するインテリジェンスが、飛び抜けている。本来はボランチだが、所属するフランクフルトと同じくリベロでプレーさせることで、システム的にもバリエーションが出るだろう。

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メンバーの多くが海外組になるのは必然と言える。上記の10人に追随するのが、原口元気(デュッセルドルフ、ドイツ)を筆頭に武藤嘉紀(マインツ、ドイツ)中島翔哉(ポルティモネンセ、ポルトガル)酒井高徳(ハンブルガーSV)らだろうか。左利きのMF堂安律(フローニンゲン、オランダ)など若手も台頭著しい。異国で高いインテンシティでのプレーに慣れているのは利点だろう。

人材はJリーグにもいる

守備的選手の人材がやや少ないが、スペイン2部のジムナスティック・タラゴナで奮闘する鈴木大輔はオプションになるはずだ。

鈴木はスペイン挑戦3年目。3バック、4バックを経験し、左右中央のセンターバック、左右サイドバック、右ウィングバックまでユーティリティに担当している。柏時代から比較すると、プレーの幅が広がった。

長谷部がリベロ、吉田が右、鈴木が左という配置は、いかにも急造に思えるが、吉田と鈴木はロンドン五輪でコンビを組んでおり、お互いの特徴は理解しているはずだ。

Jリーグでも、高いプレー強度で動じない選手はいる。GK中村航輔(柏レイソル)DF昌子源(鹿島アントラーズ)MF山口蛍(セレッソ大阪)FW小林悠、齋藤学(川崎フロンターレ)は有力候補だろう。

他にも森重真人(FC東京)大島僚太(川崎)杉本健勇(セ大阪)、長谷部のバックアッパーには橋本拳人(FC東京)三竿健斗(鹿島)大谷秀和(柏)田口泰士(ジュビロ磐田)のいずれか。老練さが増す37才の中村憲剛、35才の大久保嘉人(川崎)は、切り札になり得る。

23人のメンバー招集には、ムードメーカーを置くなど、絶妙な人事バランスを要求される。西野監督はどのような編成で本大会に挑むのか。短期決戦を勝ちきる最善の手立てとは——。