カリスマ副社長が就活生に教える「お金の稼ぎ方」

他企業に就活する学生に伝えたいこと
大久保 伸隆 プロフィール

こうした独自の戦略を生み出してきた大久保さんは、一部上場の取締役を務めながら、家も車も持たず、生命保険には加入せず、役員になるまで、預金もゼロだったと言う。

「僕らの父親の時代は、新卒で入社した会社に終身雇用されるのが当たり前でした。郊外に一軒家を35年ローンで買って、退職金で完済する生き方は、高度成長期の工業化社会で作られたサラリーマンの大量生産モデルです。主導した国家や企業は、大量の人材が確保できるし、サラリーマンにもメリットがあった。給与は年功序列で上がり、失業のリスクもないですから。国家全体が一つの方向に進んでいた頃は、自分でキャリアデザインをせずとも、親の人生をなぞって、先生のいうことを聞いていても、よかったんです」

 

無駄遣いの「無駄」の基準とは

そもそも日本では当たり前のように行われる新卒の一括採用は、世界的には珍しい雇用形態だったが、IOT、AI、ロボットの登場で、工業化社会から情報化社会、さらには創造化社会へと時代が移り、これまでの常識があてはまらない世の中になりつつある

「IOT化が進めば、利便性は良くなり、仕事の内容や働き方も変わる。例えば肉体労働だった農業も、ドローンとPC管理でデスクワークになる可能性だってある。ビーチサイドでハウス栽培しながら、ダイビングのインストラクターを掛け持ちする、なんてやり方もありになるかもしれないし、そういう発想をする人間は、稼ぎもよくなったりする。

一方で、コストの削減や、利便性の向上で、生活費も抑えられ、だったらそんなに稼がなくてもいい、と考える人も増えるかもしれない。価値観の多様化で僕たちの暮らし方も多様化する、今の子どもたちはそんな時代のキャリアデザインを考えなければならないんです」

だが、親や教える側の多くは、学歴で企業への入社を振り分けされ、組織でお金を稼ぐ以外の方法を知らない。そうした大人たちからのアドバイスを、大久保さんは「聞くな」と言う

「学校や親が教えきれなかったことは、実際にはいくつもあるんです。お金もその一つ。親は、無駄遣いするな、使い道がなければ、とりあえず貯金しろと教えますが、大手銀行の普通預金の金利が0.001%に並ぶ今、貯金が本当にベストなのか。そもそも無駄遣いの無駄の基準は、何なのか。親に言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、ひとつひとつに向き合い、疑問を持ち、自分なりの納得解を得ようというのが、ツカラボの姿勢です」