4月27日 原子力ペースメーカーの移植手術に成功(1970年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

パリ・ブリュッセル病院のローランス医師が、58歳の心筋炎患者に原子力の電池を用いたペースメーカーの移植手術を行いました。この電池には150mgのプルトニウム228が使用されており、その崩壊熱が電力に変換されるしくみです。

それまでのペースメーカーは、2年ほどで電池交換のための手術が必要でしたが、原子力電池は非常に寿命が長く、移植から30年以上も体内で正常に動き続けたという事例もあります。

ただし、プルトニウムを扱うという危険性から、長寿命のリチウム電池が開発された現在では原子力ペースメーカーが使われることはなくなりました。一方で、昨年冥王星の探査を行ったNASAのニューホライズンズに搭載されるなど、その寿命の長さを活かした利用が一部でなされています。

ペースメーカーペースメーカー photo by iStock