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第2の地球を探せ! 太陽系外惑星探査衛星TESS打ち上げ成功

“Are We Alone?” 地球にしか生命はいないのか?

地球以外の星に生命を探す研究が、今世界中で進められています。最初の地球外生命体が発見される日は、もうすぐそこまで来ているかもしれません。

日本時間4月19日午前7時51分(アメリカ東部時間18日午後6時51分)、米国フロリダ州ケープ・カナベラルのケネディ宇宙センターから、新しい系外惑星探査衛星TESS (Transiting Exoplanet Survey Satellite) が打ち上げられました。アメリカ航空宇宙局 (NASA) のエクスプローラー計画のひとつです。2年間のミッションで、「地球と同等のサイズの太陽系外惑星を太陽系近傍に発見する」ことを目的としています。

NASAの衛星と惑星の図
©NASA/GSFC

「系外惑星」とは何でしょうか? 系外惑星探査は何を目的とし、現在どこまで進んでいるのでしょうか? そして、今回打ち上げられたTESSとはどんな衛星なのでしょうか?

太陽系以外にも惑星がある

地球をはじめとする惑星が太陽の周りを公転しているように、宇宙に存在する多くの恒星の周りにも惑星が公転していることが、1995年の最初の発見から20年超を経て、徐々に詳しく明らかになってきました。こうした他の惑星系にある惑星を「太陽系外惑星」または「系外惑星」と呼びます。

 

系外惑星探査の最大の目的は「“Are we alone?”地球にしか生命はいないのか?」という問いに答えることです。そのために、世界中の研究者は、地球に似た「ハビタブルな惑星」、つまり地球と同程度の大きさで、恒星から適度な距離の暖かいところ(ハビタブルゾーン)にあり、液体の水が存在し得る環境の惑星を探しています。

NASAの系外惑星探査ミッション

系外惑星探査衛星や宇宙望遠鏡はいくつかありますが、現在NASAのミッションとして稼動中なのは、ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡、ケプラー衛星です。これらに今回打ち上げられたTESSと、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が加わります。

当初は今年を予定していたJWSTの打ち上げは、2020年5月まで延期になりました。延期の理由は“技術的な問題”とのことですが、約80億ドルを投じている超大型のミッションなのでNASAも慎重に進めています。

NASAのExoplanet Missionsの
©NASA/GSFC

2009年に打ち上げられたケプラー衛星(以下ケプラー)は、2018年3月の集計時点で

  • 2600個以上の系外惑星を確認、さらに約2700個の候補天体を発見
  • 30個の地球と同等サイズ(直径1〜2倍)、かつハビタブルゾーンにある系外惑星を確認

など、系外惑星の発見において素晴らしい成果を残しています。未解析のデータも膨大にあり、この数はさらに増えると考えられます。しかし、残念ながらそろそろ燃料が尽きかけていて引退間近です。この後を引き継ぐのが今回打ち上げられたTESSです。