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部下の趣味を知らない上司は「できるマネジャー」とは呼べない

管理職が知るべき「面談」のポイント
吉田 幸弘 プロフィール

本題よりも「雑談」から入る

面談で、いきなり本題(テーマ)に入るよりは、雑談から入るといいでしょう。雑談をすることで、部下をリラックスさせ、饒舌にさせられます。そうはいっても、警戒心の強い部下は、なかなか話してくれないでしょう。

最初のうちは、雑談の内容も部下のことを知るというより、気軽に話せる「共通のネタ」がいいでしょう。具体的には天気・カレンダーの話です。

「いつになったら晴れるのかね」「3月ももう10日か。あっという間だね」

これらのネタなら部下も答えやすいでしょう。

馴れてきたら、部下のことを把握するための雑談をしてみましょう。

最初のうちは「休みの日は何やってるの?」より、「俺は休みはのんびりショッピングに行ってたけど、○○君(さん)はどうしてた?」と、上司が先に自己開示してから質問するのがいいでしょう。

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その後、面談の「テーマ」に入って行きます。

テーマは部下に決めてもらいましょう。部下がテーマを用意してくるように、あらかじめルール化するのがおすすめです。

上司がテーマを決めてしまうと、「ゴール設定」までしてしまい、ゴールにたどり着くための面談になってしまいます。時には、「面談」というより「説得」になってしまいかねません。

面談を「上司からのやらされ仕事」ではなく、「自分ごと」と思わせることで、部下にとっても有意義な面談になります。

 

同意ではなく「共感」する

面談で部下が出してきた意見がいまいちだったり、自分と正反対の考えを言われたり、明らかに間違っている場合でも、即座に否定してはなりません。「否定されるくらいなら、意見なんて出さなきゃよかった」と思われてしまう可能性があります。

だからといって、部下の意見に無理に同意する必要はありません。共感すればいいのです。「受け入れる」のではなく、「受け止める」のです。この「受け止める」癖をつけるようにしましょう。

具体的には、共感の意を表す、次のような「承認ワード」を使うことです。

・受け止める承認ワード
→「そうか」「よくわかるよ」「それは困ったね」

部下が愚痴を言ってきたり、悩みを相談してきたときでも、すぐに解決策を求めているわけではありません。
 
この場合、上司が解決策を出すより、部下に出してもらいます。そのためにも、まずは、受け止めることです。「そんな考えでは甘いぞ」なんて否定するのはもっての他です。部下が本音を話さなくなり、面談が形式上のものになってしまいます。

他にも次のような承認ワードを使い分けてみましょう。

・話を促進する承認ワード
→「くわしく教えてくれるかな」「それでそれで」

・真逆の意見を受け止める承認ワード
→「そんな考え方もあるね」「面白い考えだね」「驚いたね」