「ゴルフのキャディー」「釣り人」は定年後の美味しい稼ぎ口だった

こんな働き方があったのか…!
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無給でも「おいしい」仕事

ゴルフや釣りのように自分の特技を活かすには、ほかにも着付けなどの教養講座の講師として働く方法がある。書道や茶道、英語などのスキルも同様だ。

これらの仕事はシルバー人材センターに登録すると紹介してもらえる。講座によってまちまちだが、着付けのような人気が高いものだと一回2時間で4000~5000円の求人が出ていることもある。

もちろん、和装や語学といったスキルがなくても楽しめる業務はある。面白いのが、飲食店の覆面調査だろう。ネットの口コミの影響力が強いご時世、サイトでは調査の募集が多数かかっている。

 

日本最大の覆面調査サイト「ファンくる」を例にとってみよう。このサイトにアクセスすると、日本全国の飲食店の調査募集が列挙されている。

会員登録すると、そのなかから自分の希望に該当する案件が次々と紹介されてくるので、店を選んで応募する。

あとは店で飲食をしつつ、味付けや店員の態度、店内の清潔さなどをチェックし、退店後にその評価をレポートにまとめて終了。このレポートの謝礼として、飲食代の全額または一部が支払われる仕組みになっている。

稼げる業務ではないが、グルメにとっては食こそ最大の資産の使い道。それがタダになるのであれば、これほど「おいしい」ミッションはないだろう。

「覆面調査は交通費がもらえるものや、銀座や赤坂の高級飲食店で飲み食いできる案件もあります。登録するサイトやタイミングにもよりますが、注意深く見ているとそういう好条件に出会えます。

なかなか自腹では行けないような店で、タダでご飯を食べられるのはグルマンとして楽しい限りですね」(覆面調査歴5年の60代男性)

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これまで挙げてきたように、リタイア後も自分らしさを出しながら活躍できる場はたくさんある。

「『定年を過ぎてから、新しいことをはじめるのはもう遅い』なんてことはありません。むしろ、やりがいのある仕事を見つけることで、現役時代にやってきたことや、いま自分にできることを活かす機会も生まれる。

いったんキャリアをリセットして、いろいろな職にチャレンジしてみるのがいいでしょう」(ファイナンシャルプランナーの高伊茂氏)

人生100年時代、65歳といえば3分の2を過ぎるあたりで、リタイアするにはまだ早い。おカネを稼ぐだけでなく、やりがいも得られるような新たな働き方を考えてみてはいかがだろう。

「週刊現代」2018年4月21日号より