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定年後の人生を豊かにする、「こんな仕事」「あんな仕事」

毎月5万円稼げて、他人に感謝される

定年後、ヒマを持て余す毎日。まだ働きたいけど、プライドが傷つくのはちょっと……。カネだけじゃない、人生を豊かにする仕事を紹介する。

生きがいが欲しい

「ある人が『65歳以降こそ〝きょうよう〟〝きょういく〟が必要だ』と言っていましたが、65歳で再雇用の期間を終えると『今日の用事』と『今日行く場所』が、パタリとなくなる人がいます。

仕事を通して社会と関わりを持ってきた人が、定年後、人生の目的まで失ってしまう例を何人も見てきました。何歳になっても働いて収入を得ることは、残りの人生を豊かにするためにも必要です」(ファイナンシャルプランナーの高伊茂氏)

リタイアして、家でテレビを見るだけの毎日は虚しい。まだ体も動くので働きたいという気持ちもある。とはいえ「仕事なら何でもいい」というわけではない。

これまでの社会人経験を活かせる、自分のペースで働ける、人から感謝されるなど、おカネ以外の部分も非常に大切になってくる。

 

東京しごと財団・シルバー人材センター課長の板谷明氏が語る。

「シルバー人材センターに登録される方の多くは、おカネより、地域の方との交流や定年後の生きがいを得ることを目的としています。

自分が住んでいる地域のためになり、近隣住民からも感謝される。そういった仕事を紹介するのが我々の役目でもあります」

シルバー人材センターは、全国の市区町村に設置されており、60歳以上であれば誰でも登録でき、仕事を紹介してもらえる。仕事内容は植木の剪定や試験監督の補助、公民館の管理人など多種多様なものがある。

ではいったい、自分にはどんな仕事、どんな働き方が合っているのか。その仕事に就くにはどうすればいいのか、資格は必要なのか――。それぞれのタイプ別に詳しく見ていこう。

「依頼者の方から『きれいにして下さり、本当にありがとうございます。ご先祖様も喜んでいると思います』とお礼を言われたとき、胸がスーッとして、『ああ、やってよかったなあ』と感じました」

こう語るのは、他人のお墓を手入れする仕事を経験した男性(66歳)だ。

「お墓が地方(遠方)にあるため、掃除ができない」「歳を取って足腰が痛いので、お墓参りに行きたくても行けない」

そんな高齢者に代わって、お墓をきれいに掃除する仕事がいま注目されている。具体的にどんなことをするのか。

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お墓掃除代行業を手がける「ワンアンドオンリーホームサービス」(大阪)の担当者が語る。

「お墓周辺の草を取り、墓石や花立て、水受けをきれいにすることが主な仕事内容です。新しいお花を供え、お線香をたき上げ、作業後の写真を撮って、会社に送る流れになります。

最後に合掌をして終了です。依頼者の先祖への思いなどをくみ取れる人生経験のある方にこそ、向いている仕事だと思います」

この仕事に就くためには、まずホームページ(HP)からスタッフ登録を行う。依頼があれば、業者から連絡が行く仕組みになっている。

気になる給与は、1回につきおよそ6500円(1~2時間)。お彼岸やお盆は繁忙期となるため、受注件数も増えるという。