# AD special

新商品ではないのに「ザ・プレミアム・モルツ」が売れに売れている驚きの理由

泡がビールの「命」でした

サントリービールとしては、「すべてのお客様に超音波式サーバーをお届けしたい」(福本氏)のだが、24缶ケース購入ではハードルが高く、それは難しい。

名前が雄弁に語っているように、「ザ・プレミアム・モルツ」はプレミアムなビールだ。ほかのビールに比べ、単価が高く、ハレの日や休日など特別なシチュエーションで飲むという人も多い。「だからこそ『小ロットで購入する人にも神泡のプレモルのおいしさを実感してもらいたい』と考えたんです」(福本氏)。

そこで、昨年夏からより安価なコストで、「神泡」をつくることができる家庭用サーバーの研究を開始。電池を使うとどうしてもコストがかかってしまうため、「これまでとまったく異なる発想を含め、試行錯誤を繰り返しました」(福本氏)。

過去最大となる50の試作品製作を経て、今年に入りようやく完成したのが、「手動SS式神泡サーバー」(以下、手動式サーバー)だ。SS式のSSとは「スクリュー ステアリング」の略で、サーバーの内部には攪拌器の役割を果たす小さなスクリューが入っている。手動でレバーを上下させることでスクリューが回転し、液体を攪拌することで、きめ細やかな「神泡」を生み出すのだ。3月期のプロモーションでは、この手動式サーバーを、コンビニだけでも40万個、トータルで150万個以上を出荷するに至った(2018年5月現在)。

「神泡」をどう再現するのか

使い方は簡単だ。缶のタップをあけ、缶のフチにサーバーをはめ込み、そのままグラスの6~7割程度まで泡を立てないようにビールを注ぐ。次にグラスを水平な場所に置き、クリーミーできめ細かい泡を後乗せする。超音波式サーバーはボタンを押せば泡が出てくる。手動式サーバーの場合は、レバーに指をかけて連打する。どちらを使っても、「プレモル」ならではの、きめ細かくクリーミーな泡が愉しめる。イチロー選手がトライしているこちらの動画を見てもわかる通り、そんなに特殊な技術がなくても「神泡」をつくることができる。

SNSで利用者の声を拾ってみると、泡のおいしさを実感する声はもちろん、超音波式と手動式の比較など、サーバーを使うという体験そのものを愉しんでいる人が多い。ボタンひとつで泡が出てくる超音波式サーバーに比べると、手動式サーバーはレバーを何度か押さなくてはならず、多少手間はかかるが、「自分で泡を作っている」感が得られるという声もあり、そのひと手間がまた価値になっているようだ。

「神泡」サーバーをきっかけに、久しぶりに「プレモル」を飲んだという人も少なくない。実はサントリーの調査によれば、プレモルは毎日飲むお酒ではなく、年2~3回嗜むという人が多いのだ。「週1というのは頻度の高いほうです。特別な日に選んでいただけるのはとてもありがたいこと。だからこそ、おいしくお飲みいただきたいし、ひとりでも多くのお客様にその価値を伝えていきたい。『神泡』の認知度はまだ低く、チャンスはまだあると感じています」と福本氏は語る。

利用者の生の声を活かして進化し続ける

サントリーの社員は酒販店やスーパーに立ち、「神泡」サーバーの使い方を案内するとともに、利用者の声に積極的に耳を傾けた。結果、好評な声の中にも「手動式サーバーのレバーが少し硬い」などの声もあった。その声を反映させ、ノズルの部分にも改良を加えた進化版を開発し続けた。

7月10日からは、新たなプロモーションがスタート。6缶パックに、使いやすさの改良を加えた新型の手動式サーバーがつくことになった。手間ひまかけ、丁寧につくられたビールの泡には、ビールそのもののおいしさが凝縮されていて、泡自体にしっかりとした味わいを感じることができる。

電動超音波式サーバー(写真左)と、50以上の試作品を経て完成した3月期キャンペーンの手動式サーバーに、さらなる改良を加えた新型手動式サーバー。こちらは7月10日から店頭に並ぶという 撮影/杉山和行

その泡を存分に体感できる「神泡」サーバーを入手したら、ほかのビールの泡の味も試してみたいという人は少なくないだろう。明言はしていないが、サントリーもそれは想定にあるはずだ。それでも自ら「神泡」と名乗るのは、「泡」、ひいては「ザ・プレミアム・モルツ」というビールそのものに持つ自信の表れであり、矜持であろう。

丸橋氏は、「プレモルは泡だけ飲んでいただいてもおいしいんです。そして、常によりおいしいものをつくるために、日々研究を重ねています」と、そのおいしさが今後も進化していくと、力強く語る。

サントリーが今回のプロモーションでもっとも大切にし、時間をかけたのは、「ザ・プレミアム・モルツ」という絶対的な自信を持つ商品の「履歴書」である泡を通して、いかにプレモルのおいしさを伝えていくかということだったという。

①「良い商品」の長所をクローズアップし、

②シンプルなキャッチフレーズで的確に消費者に伝え、

③その長所を「体験」できる環境を作れば、

売り上げは伸びる。それが「神泡」キャンペーン大成功の裏側なのである。

取材・文/長谷川あや 

問 サントリーお客様センター 0120-139-310
http://suntory.jp/PREMIUM/ 
ストップ! 未成年飲酒・飲酒運転

「~ビールのうまさは、泡に出る~多彩な視点で送る“神泡”の魅力」