「精日(精神的日本人)」が急増中…中国若者の日本愛はここまで深い

「艦これ」で日本に惚れました
古畑 康雄 プロフィール

「来日後、日本愛が強まる」

友人の1人、飛鳥さん(ニックネーム)は「精日」を自認する中国人だ。中国南部広東省生まれの「80後」(80年代生まれ)で、数年前に来日、日本人女性と結婚している。彼が日本好きになったきっかけについて、質問してみた。

――なぜ日本が好きになったのか?

「もともとは旧日本海軍のオタクで、日本海軍の歴史や人物、戦艦などにえも言われぬ好感を持っていた。日本海軍はあの時代アジアで一番レベルの高い技術部隊で、アジア人の栄光だと思う」

「日本海軍から日本を愛するようになったのは、ただの『屋烏の愛』ではない。高校時代、たくさんの日本ドラマを見て、日本の皆さんのように礼儀正しく、人を敬う気持ちを忘れないようにしたいと思っていた。さらに明治時代のヨーロッパ人日本研究家、小泉八雲を知った。彼は日本に対し深い愛情を持っていたので、日本国籍を取得し、東西文化を比較しながら日本人を理解し、西洋に向けて紹介したことに私は強く感銘を受け、自分もそのような人になりたいと思った」

「日本人女性と結婚し、来日後、この素晴らしい国への愛情も日増しに高まっている。日本の皆さんにお世話になり、日本人と変わらない福祉制度を受け、さらには自国にはない言論の自由も与えられている。日本は経済と科学だけでなく、社会全体が発展し、本物の『調和社会』といっても過言ではない」

海軍軍人ではありません。横須賀基地の飛鳥君(本人提供)
 

――『精日』という言葉をどう思うか?

「精日という言葉は特に新しくはない。十数年前には『親日』『哈日(ハーリー、台湾から来た日本好きを表す言葉)』などの言葉もあった。共産党の反日洗脳教育に逆らい、日本文化が好きと同時に日本に好意を持ち、政府系メディアの宣伝に異議を唱える中国人は常にいる。だが最近は反日暴動が頻繁に起きているので、親日と自称するのは危なくなっている。そのかわりに心理的に自らを日本人とみなす『精神的日本人』はより安全と言える」

「ところが最近の事件(王毅外相の『人間のクズ』発言)のせいで、精日という言葉も汚名を着せられるようになった」

――「精日」を批判する中国政府やメディアをどう思うか?

「精日を批判する中国人は当局の手先ではなく、反日洗脳教育の被害者だ。親日=反中という固定概念に基づいた判断だ。当局は彼らの思考が権威への反逆につながりかねないとして警戒を高めているから、全力で弾圧している。中国メディアも当局が認めない観念や意見を批判するのは言うまでもない」

「だが面白いのはあるメディアが書いた『精日分子の特徴』というリストの中に、『横断歩道を渡る時、車が走っていなくても赤信号を渡らない』と書いてあったことだ」

【下は、最近中国ネットでよく見かける「愛国的中国人」(左)と「精日」(右)の生態比較写真】