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あなたの年金ゴマかされてない?「ここだけチェックすれば安心です」

ひと目でわかる解説図付き

いつまで経っても解決しない年金の問題。肝心の日本年金機構は不祥事ばかりで、任せきりにしていると貴重な老後資金が失われかねない。記録に漏れがないか確認し、自分の財産は自分で守ろう。

年金事務所に相談が殺到

日本年金機構の信頼を揺るがす不祥事がまたもや起こった。'18年3月、年金機構が委託した業者のデータ管理が原因となり、10万4000人の年金の2月支給分が本来より少なくなったことがわかったのだ。

これは本稿の3ページに書式を示した「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の仕様が変更されたために起きた。

これまではハガキ1枚を返送するだけで済んでいた手続きだが、'17年度より書式が複雑になったため、手続きエラーが起こり、大量の保険料の過少支払いが発生している。

このほかにも昨年9月には、総額598億円にのぼる年金の支給漏れが発覚。'10年に「消えた年金」問題を解消するために発足した年金機構だが、私たちが大切に積み立ててきたおカネをぞんざいに扱っているのは許しがたい。

 

ここまで不祥事が続くと、「自分の年金も記録漏れがあるのでは」と不安に思うのが当然である。

年金事務所やコールセンターに連絡し、自分の加入状況を確認するのが確実な方法だが、今回の支給漏れを受け相談が殺到しているため、連絡がつかないことも多い。手元に届く書類で、過少払いや申告漏れをチェックする方法はないのだろうか。

まず大切なのは、自分の加入履歴を見て、実際に納めていた期間とズレがないかを確認することだ。

60歳未満の現役世代には「ねんきん定期便」というハガキが年1回、誕生月に送付される。直近1年、自分の保険料が無事納付できているかどうかを確認できるものだ。

また、35歳、45歳、59歳と節目の年齢になると、「これまでの年金加入履歴」が同封されている水色の封筒が届くようになっている。

「まずは毎年送られてくるハガキの『年金加入期間』の合計を前年と比較しましょう。ふつうに保険料を納めていたにもかかわらず、『+12(ヵ月)』になっていなければ、記載漏れなどの手違いがあるとすぐにわかります。

節目の年に送付される書類の『年金加入履歴』については、まず受給資格の『失った年月日』と『取得した年月日』に空白期間がないかを確認してください。

転職した人だけでなく、グループ会社内で転勤や出向があった人は、空白期間に保険料を納めていた記録が漏れているケースがあります」(FPオフィス Next Yourself 代表の鈴木暁子氏)