NHK高瀬アナのコメントでわかる「ひよっこ」と「わろてんか」の差

怒涛の完全調査!
堀井 憲一郎 プロフィール

高瀬アナの「おとき」押し

秋からの『わろてんか』では少し違ってくる。そんなに登場人物の心情に入り込んでいない。

以下、『わろてんか』前の高瀬アナのコメントいくつか(日付は2017年から2018年)。

昨日の『わろてんか』でいいことばがあったんです。「おはようおかえりやす」という言葉」(10/12)
そのあと、スタジオのみんなで唱和していた。

朝ドラ名物いけずのなかで、てんの笑顔とともに光ってるのがおときさんの存在感ではないかなと勝手に思っております」(10/25)
ヒロインとともにサブキャラの「おとき」に注目している。

いけずのあとはですね、新たなトラブルの予感がいたします」(10/31)
視点が登場人物側ではなく、外から眺めてる立場になっている。

ハラハラ、いや、イライラさせられることが多い『わろてんか』なんですね。頼むよ、藤吉さん」(11/1)
一発当てようと無茶をするヒロインの亭主に苦言を呈していた。

時うどん、私、繰り返し見てしまいました。大いに感動して、大いに笑わせていただきました」(11/20)
ヒロインの寄席の窮地を、大御所の落語家の登場で救われたときの感想で(そのときの演目が「時うどん」)、高瀬アナが感動を表明したのはこのときだけだとおもう。

 

戻ってきたおときさんがさすがの存在感、そこに現れた風太、さらにその行方は、しかし今回もやはり内容は知らされておりません勝手な想像でした失礼しました」(11/28)
興が乗ると高瀬アナは8秒くらいでものすごい量の言葉を詰め込んでくるが、この日がそうだった。やはり「おとき」を押している。

てんの怒ったところが面白くてかわいいんですよね、藤吉さんのおかげかもしれませんね」(12/1)
褒めてるんだけど、でも外っ面しか褒めていないともいえる。

このところ三角関係っていうんでしょうかねちょっとこう緊張感のある展開なんですが、やっぱりおときさん、いいときにいい場所に居合わせてますねえ」(12/13)
落語家たちの三角関係の話。

おときさんの二発の平手打ちとっても痛そうでしたよね、さあ風太、大一番ですね」(12/22)
おときをやはり押している。

わたしあの、ヒロインてんの、へえ、ていう、あのう、好きなんですやさしくて」(1/11)
ヒロインのこういうところが好きらしい。

平昌も目を離せませんけど、わろてんかのね、恋の行方、それからマーチンショーそろそろいい加減に見たいなという感じなんですけれどもどうでしょうか」(2/23)
平昌五輪終盤のころ、すごい早口でまくしたてていた。

もう残り1ヵ月を切っているというのにリリコ&シローもそして隼也もいなくなってしまったんです、どうするんだろう、あと短いのにとおもって、まだまだ目が離せない、ということにしておきましょう、いやきっとそうです」(3/6)
彼らがいなくなったのは戦争のせいなのだけど、唐突な展開に戸惑っている様子である。

このあとは『わろてんか』です、残り半月、逆算してストーリーを考える方も多いと思いますが、隼也がいつ帰ってくるのか帰ってこないのか、帰ってくるならいつなのか、皆さんはどうでしょうか」(3/13)
残り半月を切ってもあまり惜しんでいない感じがする。

残りわずかなんですが、このタイミングに来て、きよし師匠がとんでもない目力で登場したり、隼也、それから風太も安否も気になるところですね」(3/27)
ドラマ最終週の火曜日のコメント、西川きよしがいきなり登場してきて、収束する方向に感じられないことを指摘している。

さ、このあと大詰めを迎えているわろてんかです、おてんさんの「へえ」と優しい笑顔に励まされてきました、ほんまおおきに、ありがとうございました」(3/29)
これは最終週の木曜日、つまり最終回2日前のメッセージで、ちょっと通り一遍な挨拶に見える。

この翌日のドラマ最終回前日には、高瀬アナはドラマに対するコメントをしなかった。

高瀬アナの『ひよっこ』への強い思い入れと、『わろてんか』の(言っちゃ悪いが)通り一遍な反応の差が、きちんと出ている。