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米国で過熱「ハイテク株ブーム」はいつ終わるかを予測してみた

テクノロジーの進歩と株式市場の関係性

ブームはいずれピークに達するが…

米国株式市場は相変わらず乱高下を続けている。シカゴオプション取引所の発表しているVIX指数(ボラティリティ指数)は依然として高水準で推移している(図表1)。

このところの米国株式市場での話題は、ハイテク株の動向である。これまでは、ハイテク株がマーケット全体を大きく上回るパフォーマンスを実現させてきた(図表2)。そのため、ここまでの上昇ペースを考えると、ハイテク株に過去のような急落局面が到来してもおかしくはないという投資家の懸念が高まっているようだ。

このような状況下で、ハイテク企業に様々な問題が巻き起こっている。

 

例えば、フェイスブック社の情報漏洩問題、ウーバー社やテスラ社での自動運転車の相次ぐ事故、トランプ大統領のアマゾンドットコム社に対する批判と制裁を匂わせる発言などである。投資家がハイテク企業に対してリスク回避的な態度をとるのもうなづける。

もっとも、AIやロボット、自動運転、仮想通貨など、このところのハイテクブームはやや煽りすぎの感があったのは確かである。

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例えば、「シンギュラリティ(技術的特異点)」に代表されるような「数年内に多くの仕事がロボットにとってかわられる」、または、「数年内に世界中の自動車のほとんどが自動運転になる」といったような極論が、技術を理解しない評論家や一般メディアを通じて流布されるようになると、ブームはピークに達することが多い。

そして、株式投資家(特に個人投資家)の中には、相変わらずこの手の「夢を買う」といったようなギャンブル的要素を好む人も多くいるため、株式市場はこのような「ブーム」を増幅させ、そのブームが終焉する際には、多くの投資家に悲劇をもたらすこともある(しかも、煽ってきた人々は実際には自分は株式投資をしていないということが多々ある)。

だが、その一方で、このようなテクノロジーの進歩が生活をよい方向に変化させているのも事実であろう。ブーム(特に株式市場でのブーム)が終わっても、テクノロジーの進歩は終わってしまうわけでもない。

そして、このような「着実な」テクノロジーの進歩が再び株式市場で評価される局面が来てもおかしくない。

したがって、重要なのは、このような実体経済面でのテクノロジーの進歩を株式市場とは別の視点から冷静に見つめ続けることではないだろうか。

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