筋トレ式英語学習法

「そんな大量の暗記なんて子どもにできるはずがない」と思うかもしれません。けれど、子どもにはとてつもない吸収力があるのに、使わないのはもったいないことです。暗記をさせることで、子どもの暗記脳を育てることができるのです。

筋トレには「過負荷の法則」という原理があります。いつもと同じレベルの負荷しかかけていないと、筋肉は増強しないので、いつまでたってもトレーニング効果は出ません。そこで、少しずつ負荷を上げていくようにします。同様に、やさしい内容をのんびり教えていても、永遠に子どもの英語力はアップしないのです。

下の図を見てください。

©Dirigoブルーマーブル英語教室

これは人間の3つのゾーンを表しています。いつまでもきつくない程度のことを続けてもコンフォートゾーンから抜け出せず、成長はありません。プラス1負荷をかけるとラーニングゾーンに出て大きく成長できます。負荷をかけすぎるとパニックゾーンに陥りダメになってしまいます

ハーバード生がよく使う表現だと、“Outgrow your comfort zone.(居心地のよい場所を抜け出せ)”です。できること、知っていることの上にあぐらをかいていると、確かに心地よいのですがいつまでたっても進歩がありません。

とはいえ、英語経験ゼロの5歳児にいきなり TOEIC単語暗記、と命じてもパニックゾーンに陥ってしまいます。そこで私がおすすめするのは、親御さんの100%の「アンコンディショナル・ラブ(どんなときも何があってもあなたの見方です)」と「フル・アテンション(いつでもあなたを見守っています)」に包まれて、見守られながらプラス1の負荷をかけて成長することです。

いま行っている英語教室では、英語経験まったくゼロのお子さんにも、いきなりプラス1の負荷をかけ、週1回75分のクラス+家庭学習で、1週間100個のペースで英単語を覚えてもらいます。このひろつる式で、幼稚園児が英検3級(中学卒業レベル)や準2級(高校中級レベル)に合格した高校生が1級(大学上級レベル)に合格したり、などの例が続出。コンフォートゾーンを飛び出したときの子どもの可能性にはいつも驚かされます。

すみれさんがハーバード受験対策で自学していた時の単語帳。「不履行 default」「現存しない defunct」「嘲りderision 」など、日本語でもあまり使わないような単語が並んでいる 撮影/下井香織

負荷はかけても楽しく、が原則

家庭で小さい子に単語の暗記を始めさせるときは、イラスト付きのカードを使うことをおすすめしています。私は娘が1歳のときは表にイラスト、裏に単語を書いたカードを手作りして、一緒に学習していました。もちろん市販のものでも良いと思います。英単語カードを使った学習で、ぜひとも守っていただきたいのは次の2点です。

①    間違いは正さずにスルーする
②    子どもを試さない

間違いをいちいち正したり、「○○ちゃん、これは何?」と試したりすると、雰囲気がテストのようになって子どもがリラックスできません。負荷をかけるといっても、楽しく学ばせることはとても大切です。多少の間違いがあったり、覚えていない単語があったりしても、構わないで続けていけば、心配しなくても子どもはそのうち覚えるようになります。
英単語カードを使っての学習法は、次の動画も参考にできるかと思います。

https://dirigo-edu.com/単語カードの読み方/

次の記事では、子どものモチベーションや母語の思考力をアップさせる家庭の環境作りについて具体的なメソッドをお伝えします。

成功する家庭教育 最強の教科書』ではさらに具体的に家庭でたった1日5分でできる超スピード英単語&英文暗記メソッドや暗記脳の育て方、レベルアップした暗記法なども紹介している。

4月14日(土)には、東京・文京区にて、廣津留さんが、どんな家庭でも実践できる英語学習法を伝授する特別公開レッスンを開催。大反響につき残席わずか! 詳細と申し込みはこちらから。