投資のプロが「ロボアド投資は有害である」と断言する理由

これでは単なるボロ・アドバイザーだ

何かが違う

近年、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を組み合わせた「フィンテック」という造語の下に、幾つかの商品、サービスが関心を集めている。

ビットコインに代表される、デジタル通貨に使われているブロック・チェーンのテクノロジーが代表的なものだが、コンピューター・プログラムが運用のアドバイスを行ったり、運用商品を組み合わせて投資してくれたりする、ロボット・アドバイザー、通称「ロボ・アド」も、「フィンテック」として括られることの多いサービスの一つだ。

しかし、筆者は、当初からロボ・アドの価値に関して、「何かがちがう」という違和感を持っている。

 

筆者自身の勤務先にもロボ・アドを使う商品があるし、ロボ・アドをビジネスに使おうとしている友人・知人が筆者は少なくない。

だが、考えてみた結果、ロボ・アドは、サービスとしての方向性を完全に間違えており、顧客・投資家は、これを言わば「ボロ・アドバイザー」なのだと考えて、決して利用しない方がいい商品・サービスだという結論に達した。

同僚・友人には申し訳ないのだが、今回は、その理由を正直に説明してみたい。

ロボ・アドの機能を、プログラムではなく、人間が提供するサービスで実現するのが、現在、対面営業型の証券会社などが力を入れている「ラップ運用」だ。

ラップ運用は、証券会社、信託銀行、投資顧問会社などの運用の専門家が、顧客の運用のニーズを聞いて、あらかじめ決められた運用手数料の下で、商品の選択と入れ替えを行うという建て付けのサービスだ。

普通の個人客向けのビジネスとしては、運用対象を投資信託とする、通称「ファンド・ラップ」が拡がりつつある。

しかし、この人間が行うラップ運用は、率直に言って個人が利用しない方がいいサービスだ。以下に理由を述べる。

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