派手な葬式はみんなが迷惑する「20万円で家族葬」はどう?

残りの貯金は使い切ろう
週刊現代 プロフィール

火葬前には僧侶の読経のもと、焼香することも可能なため、家族、近親者に見送ってもらう「家族葬」としては十二分の葬式があげられる。

むしろ、大掛かりな葬儀になればなるほど、来客や僧侶など色々な対応に時間を取られて、家族はゆっくりと見送るヒマがなくなってしまう。最後の家族水入らずの時間を過ごすには、簡素な式が最適である。

 

60歳の「年金」の章でも説明した通り、75歳以上の夫婦二人世帯の1ヵ月の支出は21万5151円。これに対し、妻が専業主婦の二人世帯の標準的な年金受給額は22万1277円。

つまり、生活費は年金ですべてまかなえる。口座に葬式用の20万円さえ残しておけば、貯金をとっておく必要はないのだ。いっそ思い切って、そのおカネを生きているうちに使い切ることを考えてはどうだろうか。

たとえば、どこかの店をまるまる借り切って友人たちを招待し、くつろいだ雰囲気の中で、酒を酌み交わしつつ、思い出話に花を咲かせるのでもいいだろう。

友人たちにとっても、葬儀の場でかしこまった空気につつまれながら亡骸と対面するよりも、はるかに良い思い出になる。

花輪が何基も並ぶような派手な葬儀を託されても、残された人々は迷惑するだけだ。汗水たらして稼いだおカネは、生きているうちに使い切るのが一番だろう。

「週刊現代」2018年4月7日号より