市場からグルコサミン関連のサプリが次々と消えているワケ

実は「ひざ痛」に効果なし…?
週刊現代 プロフィール

サプリは「気休め」

前出の唐木氏はこう述べる。

「機能性表示食品を全否定はしませんが、グルコサミンのように医学的に根拠が失われたものについては、真剣に議論される必要があります。でないと、この国において、科学の信頼性が否定されることになりかねません」

 

武蔵国分寺公園クリニック院長の名郷直樹氏は、サプリ業界について嘆息しつつこう話す。

「サプリメントに、もし効果が出れば、それは『医薬品』に分類されてしまいます。

サプリメントはその性質上、効果が薄かったり、期待できないものが多い。

にもかかわらず、著名人がテレビCMに出て『体験談』を語って、あたかも効果があるかのように宣伝しているものもあります。それならば、バランスのいい食事で栄養を摂ったほうがずっといい」

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こうした実情がありながら、サプリ市場は拡大の一途をたどり、企業は荒稼ぎをしている。マーケティング会社のインテージの調査によれば、'15年の健康食品・サプリメント市場は、前年比2.9%増の1兆5785億円(推計)だ。

内閣府に設置された「消費者委員会」が'12年に行った調査によれば、60~70代の実に32.2%が「ほぼ毎日利用」し、26.9%が「たまに利用」している。

サプリは気休め程度のもの――。そう思って飲む分にはかまわないが、あまり効果を期待しすぎると痛い目を見ることになる。

「週刊現代」2018年4月7日号より