徹底調査!財務官僚は、こんないい会社に「天下り」していた

次官クラスは年収5000万円も!?
週刊現代 プロフィール

下っ端も仕事そっちのけ

「官庁の中の官庁」と呼ばれて久しい財務省だが、さらにその頂点に君臨するエリート官僚たちは、天下り規制などまったく意味を持たないほどの威光を霞が関で放っているわけだ。

腰かけの民間天下りを経て、'17年12月から日本政策金融公庫の総裁のイスに座る財務官僚がいる。「花の54年組」と呼ばれ、出世レースで熾烈なトップ争いを演じ続けた田中一穂元財務事務次官のことだ。

「田中氏はもっとも安倍首相と親しい官僚の一人といわれていますが、同期2人が先に財務事務次官を務めたため、田中氏の抜擢はまさに異例の人事だったといえます。

彼は森友問題が過熱する半年前の'16年6月に退官し、東京海上日動の顧問に就任。日本政策金融公庫の総裁職も、前職の細川興一氏から2代続けての財務省天下りとなりました。

総裁職の年収は約2400万円、5年の任期をまっとうすれば退職金1650万円が支払われる超好待遇です。

それにしても、安倍首相に近しい財務官僚ばかりがこのような扱いを受けるとなると、天下りここに極まれりという感じがありますね……」(前出・元財務省幹部)

Photo by GettyImages

ちなみに、財務省では『恐竜番付』という怪文書が'04年ごろに出回ったことがあった。省内で恐れられていた官僚を仲間内でランク付けした「パワハラ番付」だが、田中氏は「関脇」として幕内入り。

この番付にはあの佐川氏や、双日の顧問職へ再就職を果たした宮内豊元関税局長らの名前もある。

実際のところ、最初から大手企業へ再就職の口が与えられているのは、上の表に名前を挙げたようなトップクラスの財務官僚に限られる。そのため、そうでない役人はさまざまな方法で天下り先を見つけているのだ。

 

いま増えているのは、現役時代に出向というかたちで省庁を出て、その企業や取引先に働き口がないか探すケースだ。

もともと現役出向は若い官僚のために設けられた制度だが、天下りへの風当たりが強まっていくなかで「抜け道」として使われる機会が増えた。

「たしかに天下りは増えていますが、OBたちもポストをなかなか譲らず、人事が回ってこないと落胆する役人も多い。

ですがこのことは、財務官僚のあいだで天下りが常態化していることの裏返しでもある。

50代後半となればほとんど業務がないのは役人も民間も同じですが、仮にも役人として出向しているのに、職務をよそに個人のコネクション作りに奔走しているのはいかがなものか、と批判されても仕方ありません」(前出・財務省関係者)

いくら規制しても一向になくなる気配のない、財務官僚の天下り。税負担を強いる一方で既得権益をむさぼっているようでは、国民をバカにしているとしか思えない。

「週刊現代」2018年4月7日号より