ボストンにあるハーバード大学 Photo by iStock

塾に行かずにハーバード合格させた「最強の母」が説く教育の極意

家庭教育で伸ばせる「5つの力」

学校でも塾でもなく家庭教育?

これからのグローバル時代を力強く生き抜く子どもを育てられるのは、学校でも塾でもなく、お母さんとお父さんが主役となる家庭教育です。

そう語るのは、大分在住の廣津留真理さん。翻訳業を経て、現在は独自の「ひろつるメソッド」による英語教室を経営している。廣津留さんをして「最強の母」と言えるのは、「ひろつるメソッド」が一人娘のすみれさんへの家庭内での徹底した教育経験をふまえて編み出した独自のものゆえ。

このメソッドをベースにし、大分にて開催して6年目を迎えるサマースクール「Summer in JAPAN(SIJ)」には全世界十数ヵ国から子どもたちが集い、2014年には経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」まで受賞している。どの家庭でも取り入れることができ、グローバル時代に必要な5つの力について、最新著書『成功する家庭教育 最強の教科書』からご紹介する。

公立校&塾なしでハーバード

家庭教育の大切さについて明確に言い切れるのは、次のような私の経験があるからです。私は一人娘のすみれに、できるだけ“外注”に頼らない家庭学習中心の教育を授けました。娘を妊娠している間に育児書を200冊ほど読んでいるうちに、家庭教育の重要性に改めて気がついたからです。

 

とくに史上最年少の20歳でアメリカの名門マサチューセッツ工科大学(MIT)の准教授になったエリック・ディメインさんを、学校に一切通わせない徹底した家庭学習で育てた父マーティンさんの本は印象的でした。

マーティンさんはけっしてスパルタではなく、折り紙で数学を教えたり、散歩中に草花を観察して生物学を教えたりしていました。私もマーティンさんのように、生まれてくる子どもと楽しみながら勉強をしたいと思ったのが、家庭学習に注力するようになったきっかけの一つです。

家庭学習中心に育てた娘は、幼稚園には年長の1年のみ通い、あとは小中高と地元大分市の公立学校にずっと通いました。学習塾にも行かず、海外留学を一度も経験しないまま、2011年12月にアメリカのハーバード大学に現役合格。大学卒業後は、ニューヨークのジュリアード音楽院で学びながら、バイオリニストとして活動しています。

ジュリアード音楽院で学びながらバイオリニストとして活躍しているすみれさん。写真はヨーヨーマと同じ舞台にたったときのもの 写真提供/廣津留真理

私が家庭学習を重視しないで、娘の教育をどこかの“外注”先にアウトソーシングしてほったらかしにしていたら、ハーバード合格はおろか、世界大学ランキング・パフォーミングアーツ部門で1位(2017年)のジュリアード音楽院で学ぶこともおそらくなかったでしょう。

娘を介して交流するようになったハーバード生たちに話を聞いてみても、口々に「家庭で両親との会話が多く、読書や学ぶことの素晴らしさを教えてくれたから、いまの自分がある」と早くから家庭学習の機会を与えてくれた両親への感謝の言葉を述べています。