戦争本から学ぶべき、失敗を反省できない「日本人の本質」

古谷経衡「わが人生最高の10冊」
古谷 経衡 プロフィール

古谷経衡さんのベスト10冊

第1位『沖縄決戦 高級参謀の手記
八原博通著 中公文庫 1450円
日本で唯一地上戦が展開された沖縄戦の全貌。〈感情に走って大局を逸す〉など、今に通じる「日本人論」でもある

第2位『昭和16年夏の敗戦
猪瀬直樹著 中公文庫 648円
日米開戦直前に総力戦研究所が出した結論は〈敗戦〉。にもかかわらず日本が戦争に突入したプロセスを丹念に追う

第3位『人類はなぜUFOと遭遇するのか
カーティス・ピーブルズ(スミソニアン研究所)著 皆神龍太郎[と学会]訳 文春文庫 入手は古書のみ
様々なUFO事件を調査・検証。UFO大国アメリカが生んだ〝UFO神話〟に切り込む。「オカルトは夢があって好き」

第4位『ソ連が満洲に侵攻した夏
半藤一利著 文春文庫 590円
1945年8月ソ連軍が満洲に侵攻。シベリア抑留へとつながる昭和の悲劇を冷静に描く

 

第5位ジョージ・ルーカス ハリウッドを超えた映像帝国の若き成功者
デール・ポロック著 光山昌男訳 学研プラス 入手は古書のみ
「ルーカスに憧れて映画の道を目指したけど、映画は仲間が必要なので諦めました(笑)」

第6位『「日本」とは何か 日本の歴史〈00〉
網野善彦著 講談社学術文庫 1180円
「日本史観が覆った本。安倍首相の言う〝瑞穂の国・日本〟は幻想だということがわかる」

第7位『ヒロシマはどう記録されたか』(上・下)
小河原正己著 朝日文庫 600円(上)、680円(下)
「あの日とあの日以降がどう報道されたか。報道マンの苦闘も記録。涙なしに読めない」

第8位『彗星夜襲隊 特攻拒否の異色集団
渡辺洋二著 光人社NF文庫 705円
特攻は戦術的に非合理だと拒否し、夜襲戦法を発案するなど工夫を重ねた異色集団の戦い

第9位『幼年期の終り
アーサー・C・クラーク著 福島正実訳 ハヤカワ文庫SF 840円
「この小説をどう解釈してよいか今でもわからない。嬉しい時も淋しい時も読み返す傑作」

第10位『太平洋戦争 日本の敗因〈4〉責任なき戦場 インパール
NHK取材班編 角川ソフィア文庫 800円
「'93年のNHK番組の書籍版。昨年もリメイク放送されたが、'93年のほうが俯瞰的」

『週刊現代』2018円3月31日号より