日本人の死因第2位「虚血性心不全で突然死」に気を付けろ!

野村沙知代さんもこれで亡くなった
週刊現代 プロフィール

手足の冷えにも注意

なんとか検査によって、その兆候を見つけることはできないものか。

「プラークというのは、心臓の冠動脈だけにできるわけではありません。ですから、ほかの血管の状態をみることで、ある程度、予測することはできます。

僕らがよく検査をするのは頸動脈です。頸動脈にプラークがたくさんある人は、心臓の血管にもプラークが多い。これは『頸動脈エコー』という検査で簡単に診ることができます。

一般的な健康診断には含まれていないことが多いのですが、60歳を過ぎたら絶対にやったほうがいいと思います」(前出・杉岡氏)

 

胸の痛みに加えて、こんな予兆もあると、みなみ野循環器病院院長の幡芳樹氏は指摘する。

「左肩が痛い、腕がしびれる、みぞおちが痛い、歯やあごが浮く感じがすると訴えて来院される方もいらっしゃいます。

胸に症状がまったくない人は心疾患の可能性は低いですが、同時に胸が痛む人は、虚血性心不全の予兆かもしれないので、検査をおすすめします。

高齢者の虚血性心不全の場合、腹痛や腹部不快感を抱いたり、全身の熱感や発汗が強くなったりする人もいます。これは心臓の働きが悪くなり、それを防ぐために自律神経の交感神経が作動して闘争的な生理状態となるためです」

他にもいびきがひどい「睡眠時無呼吸症候群」の人などは、虚血性心不全のリスクが上がる。さらに手足の冷えも心臓に関係しているという。

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「心臓の動きが悪くなり酸素が足りなくなると、優先的に脳や肝臓など重要な臓器に回されるように人間の体はなっています。結果、手足への酸素供給が少なくなり、冷たくなってしまうんです」(前出・大西氏)

これらを放置しておくと最悪の場合、虚血性心不全に発展する可能性も十分ある。一度、ページ末のチェックリストを参照してほしい。

「虚血性心不全は、成人であれば誰でもなる可能性があります。動脈硬化は若い人でも少なからずあるものなので、それをいかに管理していくかが重要です。

当たり前ですが、生活習慣を見直し、内臓脂肪を減らす。ウォーキングなど有酸素運動を毎日続けることが一番の予防になります」(前出・幡氏)

最期に苦しまずに逝くためにも、自分の身は自分で守るしかない。