日本の富裕層の資産を数倍に増やす「プライベートバンカー」その手段

本人が初めて明かした
杉山 智一 プロフィール

「海外の生命保険」を活用する

こうした海外の金融商品を使った代表的な資産運用法のひとつが、日本とは比較にならないほど高利回りの、海外の生命保険(オフショア生命保険)を利用したスキームです。

日本では生命保険に関しても多くの規制があります。たとえば、加入者が亡くなった際に受取人が得られる死亡保障は通常7億円が上限と定められています。

しかし、海外のある生命保険の場合は、最大で1億ドル(1ドル115円換算で115億円。以下、本稿の円ドル換算はすべてこのレートに基づく)の死亡保障を受け取ることが可能です。

「7億とか115億とか、自分には想像もつかない金額だ」と思われるかもしれません。どうか、もう少しだけ話を聞いていただければと思います。

 

仮に6億円の死亡保険金をかけたとします。日本の生命保険の場合は、6億の死亡保険金を得るために必要な保険料は5億5948万円ほどです(50歳・男性・非喫煙の場合)。

これが海外の、ある生命保険会社ですと207万6102ドル(2億3875万円)程度になります。ところが、この保険料をさらに半額程度におさえられるやり方があるのです。

生きてるうちに巨額の解約返戻金が

それは、この保険を担保にプライベートバンクから融資を引き出す、つまり、レバレッジをかけるという方法です。

レバレッジをかけると、100万5200ドル(1億1560万円)の保険料で、最終的に6億円の死亡保険金を得ることができます。つまり、日本の生命保険の保険料の5分の1ほどで済むわけです。

「銀行から融資を受ける分の利息がかかるじゃないか」。

はい、その通りです。そこで、この保険のスキームとは別に、海外でファンドを運用し、その運用利息で支払利息を払ってしまう――こういう方法があるのです。

このファンド運用にもプライベートバンクから融資を受ける(自己資金を少なくする)のがミソです。この方法を使えば、たとえば死亡保険金を3億2000万円に設定した場合、自己資金は保険料とファンドの運用資金をあわせて約5000万円程度になります(45歳・男性・非喫煙)。

「いくら大金でも、自分が死んだ後では意味がない」という方もおられるかもしれません。この運用法ですと、約4年で解約返戻金(解約の際に戻ってくるお金)が損益分岐点に達します。

つまり4年以上待てば、通常の運用などよりも大きなリターンを期待できるのです。私の顧客にはこの方法を使っている方がかなりいますが、膨大な資産の相続税対策として活用する方もいれば、保険というよりも純粋な資産運用法として考えている方もおられます。

もちろんリスクもあります

もちろん、リスクのないリターンはないわけで、いまご紹介したこの方法にも他の海外の資産運用商品と同様の一般的なリスク(為替リスク・債券価格の変動リスク・保険会社の破綻リスクなど)はあります。

また、こうした海外生命保険に日本在住者(個人)が加入することは日本の保険業法によって禁じられています。そのため、このスキームを使う場合には、海外にオフショア法人を設立するなど、いくつかのルールを守る必要があります。

ちなみに、海外にはこのような「オフショア生命保険」をはじめ、日本では馴染みのない「魅力的なリターンが期待できる」商品・スキームがいろいろとあります。これらの詳細は、このたび上梓した『プライベートバンカー 驚異の資産運用砲』で詳しく述べましたので、ぜひそちらをご参照いただければと思います。

永くゼロ金利が続く日本で資産を運用するのはもはや手段にかかわらず至難の業ですが、別の世界が海外にはあることに一部の富裕層は気づき、すでに自らの資産形成に活かし始めています。

そうした隠された世界を幅広い層の読者に知ってもらうことで、日本人の金融リテラシー向上に役立つことを願っています。

4月12日(木)19時から、八重洲ブックセンター本店にて杉山智一氏の講演が行われます。資産運用に関する簡単な質疑応答も行う予定です。詳細と参加方法はこちらをごらんください。