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60歳で23年8ヵ月、85歳で6年…
週刊現代 プロフィール

85歳からの死亡保険は得か

実際、『新ライズ・サポート』の加入年齢層を見てみると、多い順に70代、60代、80代と、高齢者がこぞって加入していることがわかるが、これには理由があるという。

「この終身保険は、いわゆる『引受基準緩和型』というもので、仮に持病や手術歴があっても、いくつかの質問項目をクリアできれば加入できます。

人間、年をとってくると誰しも身体の不調がでてくるものですが、そうなると通常の保険にはなかなか入れません。しかし『引受基準緩和型』であれば、条件がゆるく加入しやすいのです」(前出・長尾氏)

『新ライズ・サポート』の場合は、加入前にチェックが必要なのは以下の4点だ。

・最近3ヵ月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがある。あるいは、現在入院中である。

・最近3ヵ月以内にがんまたは、上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがある。

・過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術を受けたことがある

・過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院をしたこと、または手術を受けたことがある。

――この4つすべてに対して答えが「いいえ」であれば、医師による審査も受けずに申し込みができる。

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保険金額は100万円を最小額として、加入者が100万円単位で選ぶかたちだ。

若年者に比べて余命が短く、保険料を支払う期間も短い高齢者が中心の保険では、保険会社は儲けにくいように思われるが、いったいどのような仕組みで成り立っているのか。

本誌は保険ショップに赴き、85歳の男性が、実際に『新ライズ・サポート』に加入した際の保険料を試算してもらった。

死亡時に受け取る金額を100万円として加入した場合、ひと月あたりに支払う保険料は2万1476円(特約なしの場合)。年間合計だと25万7712円になる。わずか4年、89歳の時点で、保険料の支払総額が保険金の100万円を上回る計算になるのだ。

ページ末の表において、85歳の平均余命は6年ちょうどなので、91歳までは生きる可能性が高い。91歳まで生きた場合に支払うことになる保険料は25万7712円×6年=154万6272円。これでは、54万円以上も払い損になってしまう。

 

では、年齢と性別を変えて、60歳の女性の場合だと、掛け金と保険金の関係はどうなるのか。

60歳女性が、死亡時の受取金額を100万円として加入した際の月々の保険料は、3448円と85歳男性よりはだいぶ安くなる。だが、これを毎月払っていくと、85歳になった時点で103万4400円となり、保険金額を上回る。つまり、84歳までに亡くなれば、加入者が「得する」計算だ。

ところが、さきほどと同様、表の60歳女性の平均余命を見てみると、28年と8ヵ月。いま60歳の女性は、平均して88歳までは生きる計算となる。

保険料を88歳まで支払い続けた場合の総額は、115万8528円。平均余命が尽きる年齢で保険金の100万円を受け取ると、こちらも15万円以上損してしまうのだ。

最初に決めた死亡時の受取金額はあとから変更できないため、平均余命を超えて長生きすればするほど、この損はどんどんふくらんでいく。