日産新型リーフが、来たるEV時代の「新たなスタンダード」になる

面倒な駐車も、自動でできて当たり前

エンジン音がないからこそ…

こうした走りに関する最新機能が「攻め」だとすれば、「守り」と言える安全機能もぬかりない。

前方の車両や歩行者を検知し、衝突を防ぐ「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、走行車線から逸脱しそうなときに注意喚起する「インテリジェント LI」が、ドライバーの「ぼんやり」をカバーする。

さらに、アクセルとブレーキの踏み間違えを防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」、後ろを横切る車両を検知して注意をうながす「後退時車両検知警報」、隣の車線に車両が近づくと知らせてくれる「後側方車両検知警報」と、「うっかり」対策も満載だ。

さらに忘れてはならないのは、EVの強みでもある静粛性だ。ガソリン車に比べて静かなのは当然とも言えるが、新型リーフは外部からの音の侵入経路となる「隙間」を徹底的に排除。欧州メーカーのプレミアムセダンに匹敵する静かさを実現した。

街乗りならば、走行中もエアコンの送風音がかすかに聞こえる程度。風切り音やロードノイズはまったくと言っていいほど聞こえない。ドライブ中のおしゃべりも弾むだろう。

「人の耳というのは不思議なもので、静かなところでは、小さな音が急に気になることがありますよね。夜中にキッチンで水のしたたる音が気になる、とか…。

それと同じように、ガソリン車ではエンジン音で隠れていたロードノイズや風切り音が、EVだと静かなので、急に気になってしまうんですね。そこで、ダッシュボードの部品やシートベルトを通すための穴に至るまで、外部の音が侵入する箇所を徹底的に調べ上げて、吸音材を設置するなどの対策を施しました」(磯部氏)

価格は「出血サービス」

EVならではの楽しみが、スマホとの連携だ。「Nissan Connect」アプリをダウンロードすれば、手持ちのスマホでバッテリー残量や航続可能距離がひと目でわかる。それだけでなく、エアコンのオン・オフや、ケーブルを差した状態であれば、充電までもスマホからできてしまう。

「電気料金がいくらかかったか確認できるほか、エコドライブの達成度など、運転についての評価機能もあります。データは月単位、年単位で見ることも可能です」(磯部氏)

「Nissan Connect」をプライベートでも使用しているという磯部氏

紹介しきれないほどの最新機能が搭載された新型リーフだが、驚かされるのはその価格。フルスペックの最上級グレードでも、400万円を下回る。国や自治体からの補助金制度を活用すれば、さらに安く購入することもできる。

環境に優しいのは、もう当たり前。これから求められるのは、走って楽しく、使って便利な「ゼロ・エミッションカー」だ。来たるべき本格的なEV時代、日産の新型リーフが金字塔となる、そんな予感がする。

            取材・文/平井康章、写真撮影/竹澤宏、動画/横井孝宏