世の中で面白いものは、全て澁澤龍彦から学んだ

萩原朔美「人生最高の10冊」
萩原 朔美 プロフィール

萩原朔美さんのベスト10冊

第1位『青森県のせむし男』(『寺山修司戯曲集〈1〉初期一幕物篇』に収録)
寺山修司著 劇書房 入手は古書のみ
演劇実験室・天井桟敷の出発点。「母と子」というテーマを軸に、寺山修司ならではの特異な情念世界があらわれる

第2位『高丘親王航海記
澁澤龍彦著 文春文庫 720円
天竺を目指して旅をする主人公の姿を通して、幻想を追求し続けてやまない、著者自身のスタンスが逆照射される

第3位『エレジー 父の夢は舞う』(『清水邦夫II 雨の夏、三十人の
ジュリエットが還ってきた/エレジー
』に収録)

清水邦夫著 ハヤカワ演劇文庫 800円
老人と息子の嫁との奇妙な関係性を通して、人と人との交わりから生まれる哀しみが描かれる。読売文学賞受賞作

第4位『先生とわたし
四方田犬彦著 新潮文庫 入手は古書のみ
「善悪を超えた人間同士の究極的な交わりを通して、教えることの極意を実感しました」

第5位『青春の終焉
三浦雅士著 講談社学術文庫 1500円
「青春」という言葉の起源やその意味について、主に近代文学の視点から考察していく

 

第6位『明るい部屋
ロラン・バルト著 花輪光訳 みすず書房 2800円
著者自身の経験を交えつつ、「過去」を照射する「写真」という存在の深淵に迫る

第7位『魂の中の死』
嵯峨信之著 詩学社 入手は古書のみ
「平明な言葉でものごとの本質に切り込んでいく。表現の美しさにハッとする詩集」

第8位『心が雨漏りする日には
中島らも著 青春出版社 入手は古書のみ
「“自分”という枠から必死に脱出しようとする、創作への強い欲求に驚かされます」

第9位『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス
ポール・オースター著 柴田元幸訳 新潮文庫 入手は古書のみ
「身近なものに対しても、じっくり観察することで新たな発見があるのだと学びました」

第10位『風の博物誌』上・下
ライアル・ワトソン著 木幡和枝訳 河出文庫 入手は古書のみ
「宗教や芸術など様々な角度から、“風”という目に見えない存在を探究しています」

『週刊現代』2018年3月17日号より

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