妻が羽生結弦の「追っかけ」になった夫の苦悩~一体いくら使うのか…

グッズだけで数十万…?
週刊現代 プロフィール

ここにもう一人、妻のディープな「ユヅリスト」ぶりに戸惑う夫がいる。東京都在住の岩本雅彦さん(70歳・仮名)だ。

「定年して時間に余裕ができたので、夫婦でいっしょにテレビでフィギュアを見ていました。

そうしたら、いつの間にか妻が羽生選手を追っかけはじめ、彼の出る試合はすべて現地観戦するようになってしまった。チケットの確保が大変で、私も毎回駆り出されています」

平昌五輪の男子フィギュアの日程が終わると、他の種目には目もくれずに帰国した雅彦さんの妻、信江さん(65歳・仮名)が、興奮気味に語る。

「最近、国内戦のチケットを取るのはホントに骨が折れるんです。まず『アイスクリスタル』という、スケートファン向けの会員制サイトで先行抽選に応募します。

数年前までは、ほぼ確実にチケットが取れましたが、最近のユヅフィーバーで外れることが多くなってきた。取れなかった場合はチケットぴあなどのサイトで狙います。

こちらもやはり抽選なので、夫はもちろんのこと、友人を20人くらい動員します。

それでもダメなら、非公式なチケットサイトで購入するしかない。定価1万5000円ほどのチケットが時には何倍にもなりますが、ユヅに会うためなら背に腹は替えられません」

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NHK杯や全日本選手権など、国内戦のチケットがなかなか手に入れられない状況に、信江さんが目を向けたのが海外の試合だった。

「旅費と時間がかかるぶんライバルが少なくなる。ユヅの昨シーズン最初の試合だったオータム・クラシックも、モントリオール(カナダ)まで行って観戦してきました。

ツアーだと、ロシアやアメリカあたりで軽く100万円は超えてしまうので、自分で格安航空券や安ホテルを予約して行きますが、それでも1回40万円くらいはかかります」

なかなか注意できない

信江さんは、今回の五輪観戦のためにすでに支払っていたチケット代や3泊4日分の宿泊費用約50万円のほかに、羽生の出場が確実視されるエキシビションマッチのチケットを8万円で追加購入。演技の前日に、ふたたび平昌入りするという。

 

夫の雅彦さんは、あまりにハイコストな信江さんの羽生詣でに気を揉みながらも、なかなか強く注意できずにいる。

「妻は結婚してからずっと専業主婦で、働きに出たことはありませんが、2人の息子の育児や家計のやりくりは、すべてひとりでこなしてくれました。私自身が趣味のゴルフやパチンコで散財してきた手前もあるし、ドヤすことはできません。

ただ、ここまでくると、老後のための貯金があっという間になくなってしまう。末恐ろしいです」

ハタ目には相当の金額をつぎ込んでいるように思われる信江さんだが、「ユヅリストの間では観戦にかかる費用はあくまで最低限。ユヅへの愛は『その他』の部分で、どれだけ貢献したかで測られるもの」なのだとか。