カーリング女子日本代表・運命の韓国戦で懸念される「ある問題」

韓国のスポーツ新聞を読んでみたら…
竹田 聡一郎 プロフィール

このあたりから、日本代表のスキップ藤澤五月が可愛いなどの評判が広がり、熱狂や報道に加速がついてきた。

さらに、2月21日付の韓国最大紙「朝鮮日報」は、1面こそメダルに挑むパシュートチームの写真だったが、2面ではカーリングを大きく取り上げていた。前夜のスイス戦で4点をとったエンドを振り返り、キーショットとなったヒットロールを図解して載せるなど、いよいよ本気だ。韓国のカーリング理解も、少しずつであるが深まって行きそうだ。

「全員金さん」チーム初め韓国代表団の活躍を報じる韓国のスポーツ各紙(著者撮影)

手強くなるライバルたちの一方で、日本は?

そして、このままガーリック・ガールズが結果を出せば、韓国はさらなるカーリング強化の道を歩み始めるだろう。

WCF(世界カーリング機構)は、近年、アジア・オセアニアへのカーリングの普及に力を入れている。2014年は男子、17年は女子の世界選手権が北京で開催されている。札幌でも15年に女子の大会が行われた。さらに今年からは世界選手権出場のアジア枠を2国から3国に増設した(世界選手権でアジアの国が最下位だと減枠されるが)。

WCFの意図も追い風となれば、五輪競技では国を挙げての集中強化主義の道を突き進む韓国の新たなメダル獲得競技として、カーリングが強化指定される可能性は高い。アジアのライバルはさらに手強くなるのは確実だ。

 

日本もそろそろチームまかせの強化から卒業し、ぜひ何らかの手を打ってほしい。なんといっても、カーリングは冬季五輪の中では最も中継時間が長い競技なのだから、その価値はあるはずだ。そうでないとアジアのライバルから一気に取り残されてしまう可能性もあるだろう。

さて、今晩の準決勝、日韓戦は狂騒ともいえる盛り上がりに発展し、「テーハミング」は鳴り止まないだろう。

まずは強豪国への第一歩として、韓国選手や運営側が基本的なマナーの遵守を観客に促してくれればいいのだが。