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株価のプロが指摘する「2月28日と3月9日に気を付けて」の意味

真っ逆さまに落ちる危険も…

「16連騰だ!」と騒いでいたのが遠い昔のよう。いまや株価は2万円割れ目前。乱高下する株価も怖い。ただ、乗り切る術はある。プロしか知らない「絶叫コースター相場」搭乗マニュアルを教えよう。

AIが大量の「売り」を指示

株価が一日で1000円以上も上げたり、下げたりするさまはまるで「ジェットコースター」。

安定して右肩上がりする適温相場から一転、マーケットに悲鳴が鳴り響く恐怖相場が幕を開けた。

「現在、相場を大きく動かしているのはAI(人工知能)によるプログラム売買。AIが瞬時に大量の売りを世界中に駆けめぐらせると、さらにヘッジファンドが売り浴びせを仕掛けるため、株式市場はほんの数分で何百円も大きく下げる暴落に歯止めがかからない状態になっている。

そうした暴落劇が繰り広げられるのを前に、今度は多くの投資家たちも恐怖から株を手放す。売りが売りを呼ぶ悪循環にはまってきた」(絆アセットマネジメント社長の小沼正則氏)

 

しかも、ひとつの市場で株価下落が始まると、瞬く間にアメリカ、欧州、日本などに連動して世界同時株安に発展する。今回の暴落劇の発端が2月5日の月曜日だったため、市場関係者は「21世紀のブラックマンデーが始まった」と警戒モードに入った。

「実際、今回の株安劇のきっかけとなったアメリカの株式市場は、今年1月時点で1929年10月24日に株価が大暴落した『暗黒の木曜日』が起きる直前よりも割高水準になっていた。

世界の株式市場は続々と過去最高値を更新する活況を謳歌してきたが、ここからは一転してその反動が巻き起こることになる。

恐ろしいのは、世界経済がここ数年の金融緩和政策による超低金利のもとで、天文学的な額の借金を膨らませていることです。世界全体の借金総額は昨年9月末時点で233兆ドルで、日本円にして約2京5400兆円。

借金バブルによって生まれた大量のマネーがこれまでは株や不動産などに流れ込んでいたが、これが逆回転を始める。人類史上見たこともないレベルに膨らんだバブルが破裂すれば、その衝撃は計り知れない」(シグマ・キャピタル・チーフエコノミストの田代秀敏氏)

2月以降のカレンダーをめくると、そんなバブルを弾けさせる「一刺し」となるリスクイベントが目白押しなので気が気でない。

さらに、不安相場では投資家心理が移ろいやすくなっているため、暴落していた株価がささいな好材料で急騰するなど、振れ幅も大きくなる。

これからは、そんな投資家心理を見極めながら、乱高下の波を乗りこなさなければ深い海の底につき落とされる――。