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レジェンド葛西紀明が明かす「40代を人生のピークにする」方法

しなやかな体、そして折れない心

19歳で初出場したアルベールビル大会を皮切りに、史上最多計8回の冬季五輪出場を果たした我らが“レジェンド”葛西紀明は、なぜ、45歳になる今「人生のピーク」を迎えられているのだろうか?

そのヒミツを明かした著書『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』は、昨年12月の発売から2ヵ月あまりで12万部を超える大ヒットを記録している。

“レジェンド”が35年間「企業秘密」にしていた「究極のメソッド」、そのエッセンスを紹介する――。

40歳を過ぎたらジムに行かなくてもいい

本書では、葛西式メソッドとも言えるフィジカル・メンタルの調整方法を紹介している。その特徴は、他のボディメイク法や肉体改造術とは異なる、ユニークな提案の数々だ。

現役のスキージャンパーというと、鍛え抜かれた鋼の肉体をイメージする人も多いだろう。実際、葛西選手も体脂肪率が低く、精悍な体つきが印象的だ。

しかし、20代のころには多くの時間を割いて行なっていたウェイトトレーニングも、今では回数を減らしている。その代わりに、しなやかな体幹を獲得するためのトレーニングを重視するようになった。

 

例えば、その体幹トレーニングひとつとっても、独特だ。広い空間も必要なければ、設備の整ったジムに通う必要もない。ベッドや布団の上に寝たままの状態で、誰でも簡単にお腹の体幹を鍛えることができるのだ。

テレビを見ている合間や寝る前など、短時間のトレーニングを習慣化することで、徐々に体に変化が現れてくる。

筋肉痛の伴うハードなウェイトトレーニングは必要ない。40歳を超えたら、ムキムキのマッチョではなく、スマートな細マッチョを目指すべきなのだ。

〔PHOTO〕gettyimages

疲れない肉体は「下半身の筋肉」から

年齢を重ねるにつれ、体がダルい・疲れていると感じる日が、どうしても増えてくる。葛西選手は、その理由を、「下半身の筋肉が衰えた結果」ではないかと考えている。

全身の筋肉量の約70%を下半身が占めていることをご存じだろうか。つまり、下半身の筋肉は、歩くためだけではなく、代謝を上げて「疲れない体」を作るために、最も重要なパーツなのだ。

例えば、日々の通勤やオフィスでの階段の上り下り。また、自重トレーニングの定番であるスクワットを休憩時間で行うなど、ビジネスマンはなにもジムに行かなくても下半身を鍛えることができるはずだ。

はじめから全身を隈なく鍛えるのではなく、まずは下半身にフォーカスして、フィジカルを意識的に強化することをおススメする。

世界各国を転戦する葛西選手は、飛行機や車での移動時間が非常に多い。狭い場所では大きく体を動かすことは難しいが、席にすわったままでもリフレッシュする方法は存在する。

臀部や首など、凝りやすい部分を意図的にストレッチすることで、飛行機から降りた時の疲れ方がずいぶん違ってくるという。

20代では楽しかった出張も、ベテランになるとだんだん億劫になってくる。出張先に行くことだけが一つの仕事となり、目的地に到着した時点で「疲れた」と感じる事も多いのではないだろうか。

出張先でのパフォーマンスを上げたい人は、機内でも寝たまま過ごすのではなく、疲れが溜まる前に、ストレッチを心がけてみてはいかがだろう。