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「おかあさんでもお酒飲みたい!」授乳中ママの意外な飲酒事情

育児雑誌では決して特集されない本音

妊娠中も「酒飲みてぇ!」

息子を出産した3日後、入院食に祝い膳と呼ばれるちょっと豪華な食事が出た。和食か洋食から選べて、和ならば松花堂弁当、洋だとオードブルにステーキといったプチコース。「ゆっくり食べられるように」とわが子はその間、ナースステーションで預かってくれるありがたい気遣いつきだ。

これまでの人生で最も痛く苦しかった陣痛から始まる、過酷な出産。そして、突然始まった手探りでの育児――細切れ睡眠でフラフラしている中、母乳が出ているのか出ていないのかわからないまま、朝も夜も関係なく2時間起きに乳首を子の口に含ませる。泣いたら、おむつが濡れているのか、それとも、部屋の温度が気に食わないのかと、原因を探す。

例えスヤスヤと寝息を立てていてくれても、突然呼吸が止まったりしないだろうかと心配で何度も口に手を当てて呼吸を確認するといった緊張感――から、ほんのひと時だけ離れ、心が休まる美味しいランチを味わいながら、熱烈に思ったのは「ここにワインがあれば!」だった。

思えば妊娠が発覚した時、もっとも憂鬱だったのは「お腹の子が生まれるまで、酒が飲めないこと」だった。それまで仕事を終えて1杯、休前日だから1杯、休みの日だからランチで1杯と、お酒を飲むことはわたしにとって、趣味であり、ストレス解消法であり、リラックスのスイッチボタンであり、人生に欠かせないものだった。

そんな、日常に密接に結びついたものを、突然手放さなくてはならないのである。おまけに「お腹の子のことを思えば、お酒なん楽勝で辞められる」というのはまったくの嘘で、正直なところ、飲みたく飲みたくて仕方がなかった。

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そうこうして、ようやく出産を終えた瞬間、息子の誕生の次に嬉ばしく思ったのは、「これで酒が飲める身体になった!」ということだった。しかし当然、病院の売店に酒が売っているわけもないし、生まれたてほやほやの新生児を前に酒を飲む余裕などもない。赤ちゃんの世話にあけ暮れているうちに、5日の入院期間はあっという間にすぎ、退院することになった。

我が子とともに家に戻ったわたしが、最初に酒を飲んだのは、退院して1週間後。夫の休日の夜だった。産前、休日は夫婦で外食するのが習わしだったけれど、新生児を抱えていてはさすがに無理だ。代わりに家で少し豪勢な夕食を取ろうという話になったのだ。

 

少しだけ高いクラフト系のビールを買い、息子を寝かしつけた後に乾杯して口をつけると、独特の苦味が広がり炭酸とが口内で弾け、「あー、旨い!」という言葉が思わず漏れた。妊娠と出産を機に、自分のものではなくなっていた肉体が、ようやく自分のもとに戻ってきたような気すらした。

これが、わたしの個人的な出産後の初飲酒のエピソードだ。おそらく酒復帰はかなり早いほうだと思われるが、データを目にしたことはない。世の多くの母たちはどうしているのだろうかが気になる。というわけで、今回、実際にネット上でアンケートを取ってみた。